「私って長く生きられないんですか?ネットを検索していたら、そんなふうに載っていたんですけど。」
初めて会う若い女医さんに、ふと聞いてみました。
先生は私に向き直ると、いかにがん肉腫の悪性度が高いか、私の状態が悪いかをべらべらと説明し始め、
「これからの人生考えたほうがいいですよ。」と言い放ちました。
「初めましてーなのに、こんなこと言うのはなんですけど。」と。
このときのことは、鮮明に覚えているようであり、ほとんど覚えていません。
先生の二つの言葉と、表情だけはよく覚えています。
私の頭の中は真っ白になりました。・・・やっぱりそうなんだ。もう駄目なんだ。
治療しても意味ないんだ。
その時、私に付き添えなかった主人の代わりに、父が付き添ってくれていました。
父は診察が終わるまで、横で黙っていましたが、「先に出ていて。」と私に言い、診察室に残りました。
私は、先生にどう答えて診察室を出たのかは、まったく覚えていません。
会計を済ませて車に乗ったとたん、もう我慢できなかった。
泣いても泣いても泣いても泣いても、止まらない。
父は黙って運転していました。
診察室に残って、父が先生に何を話していたか、その後母から聞きました。
「残された家族はどうすればいいんですか!?」と、父は先生に言ったそうです。
