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しーのの「立ち位置あってますか?」

 生きていればいろいろあるよね。いや、ありすぎかも…。ひょんなことから自分の立ち位置揺らいでしまいました。さぁどうしよ。

なんか 負けた気がした。

どう抗ってみたところで 現実には逆らえない。

 

 

 

 

                                             (´_`。)

                                       【らくらくフォンかぁ~】

 

 

 

気持ちが 今一つ定まっていない私とは対照的に

仕事のできる小木は スマホの選択肢が消えた途端

ガラホに関する資料を次々とテーブルに並べ始めた。

 

 

 

 

(^∇^)

「こちらが カタログになります」

 

 

 

 

 

パラパラとめくる小木の手元をぼんやりと眺めていたら

不意に ある機種の写真が目に飛び込んできた。

平べったくてシンプルで私の好きなカラーリングの白のモデルだ・・・

 

 

 

 

                                      (-_\)(/_-)三( ゚Д゚)

                                       「あの!

                            コレ・・・これは

                              ガラホですか?」

 

 

 

(^∇^)

「ハイ!そうです。」

 

 

 

 

 

 

                                    

       あるやん!ええの!!

 

 

 

 

 

 

 

 

私は思いっきり小木の胸元に突っ込みの手を入れたいところをグッと堪えて

冷静に聞き返した。

 

 

 

 

 

                                         ( ̄  ̄)

                                  「・・・といっても こちらの店頭では

                                     扱っていないんですよね・・・。」

                                      

 

 

 

 

 

 

(^∇^)

「いいえ。ございます!」

 

 

 

 

 

                                              

 

 

 

 

 

                               (@ ̄Д ̄@;)

 

 

 

 

 

 

                                   なんだったのだ。

 

                          今までの嘆き悲しみに浸っていた私の時間・・・。

 

 

 

 

                              小木の胸元に突っ込みなんかではなく

 

                               全力の頭突きを食らわしてやろうか・・・。

 

 

 

 

 

 

 

                                    コレ───ヾ(*`ェ´*)ノ───ッ 

                                       「この白 下さい!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

(^∇^)

「ハイ !白ですね。在庫確認いたします少々お待ちください。」

 

 

 

 

 

 

                                        (-""-;)

                                  【汚ねえ・・・ やっぱり 汚すぎる。】

 

 

 

 

 

 

ベージュのらくらくフォンとはまるで別物だ。

なぜ この機種を店頭におかない?

もしかして 仕事のできる小木は 

あえてカッコいいガラホを提示しないことで

さまよえる機種変難民を 短時間でスマホ住人へと誘ってきたのだろうか。

らくらくフォンの衝撃で すっかり忘れていた携帯会社への怒りが再燃してきた。

 

 

 

 

 

(^∇^)「白 ございました!

      次にプランの選択となりますが お客様の場合 使用量が・・・・」

 

 

 

 

 

                            

涼しい顔して 

PCで 料金プランや私のポイントをあわただしく確認している小木をみていたら

私の中でどんどん増殖する怒りを吐き出さずには いられなくなった。

小池ゆり子並みの笑みを浮かべ 心は一騎当千・・・携帯機種変難民代表として

一呼吸おいてキッパリと聞いてみた。

 

 

 

 

 

                                        ( ̄▽ ̄)

                     「あのう~ 質問なんですが・・・

                        どうして ガラ携が なくなってしまったのでしょう?

                      そりゃ スマホは小っちゃいPCみたいなもので便利です。

                      が、 果たして万人にその機能は必要なのでしょうか?

                      私みたいに 携帯に電話とメール機能しか

                          求めない人は 意外と多いんじゃないですか?」

                       

 

 

( ゚∀゚ )・・・。

 

 

 

                                      ( ̄▽ ̄)

                     「なんだか その利用者側の選択肢のなさが

                      昔 サービスが終了するからと

                      movaからFOMAに変えさせられた時と似てて

                      ひどく理不尽な感じがするのですよね。

                      そう思いませんか?

                      なぜなのでしょう?高齢社会なのに?

                      今後 auからガラ携を復活・・・

                               なんて出来ないのでしょうか?」

 

 

 

 

 

 

手を止め 静かに 私の話を聞いていた小木はゆっくりと口を開いた。

 

(^_^)

電波法をご存知ですか?」

 

 

 

                                      ( ̄Д ̄;;

                                      「で・・・電波法?」

 

 

 

 

 

気が付けば 店内は人で混雑し始めていた。

隣のカウンター席では インドネシア系の若い女性が何かを変更しにきたのだが

契約者がご主人のため 出来ない等の説明を受けている。

私の背後のソファー席では ママ友どうしが楽しそうに談笑していた。

その前で3歳くらいの子ども2人が ふざけ合って走り回っている。

なんとのんびりとした平和な世界だろう・・・。

 

その世界からはじき出されたように

小木と私の周りの空気は まるで学校の授業中のように張りつめていた。

 

 

 

話が 私の予想をはるかに超えた方向に展開されていったからだった・・・。

 

 

 
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