病院へ行く当日、姉と待ち合わせをして車で実家へ乗り込みました。

前日にあれほど行きたくないと言ってダダっこだった母が、

意外にも当日は速やかに車に乗り病院へ向かうことができました。

まぁ、嫌だということは口にしてましたが、こうもスムーズに

いくとはと。

よかった。

本当によかった。

母の、他人に迷惑をかけたくない。この精神が働いたのだと思います。

 

道中、「やっぱり帰る」ということにならないように、

なるべく車中では明るい話題をと思って話していましたが、

今となっては何を話したのか全く覚えてないです。

とにかく、無事病院へいってほしい。

この想いで必死でした。

 

病院周辺のパーキングが1時間1000円と、あまりに高額だったので、

母を姉に任せて私は車で待機することにしました。

姉からの定期連絡で、「痴呆症の可能性あり」と診断を受けたことを

聞いていたので、母をどんな顔で迎えたらいいのかと、

顔は平常心を保ち、心はいろいろな思いを抱えている、そんな

状況でした。

 

2時間半ほどたち、病院が終わりました。

意外にも、母はとても晴れやかな顔をしていて、

「すっごく優しい先生で、お茶まででて、まるでサロンとかに行ったみたい」

と上機嫌でした。

そして、

「病院に連れてってくれてありがとう」

と、感謝までされて!

 

ええーーーーー

 

何が起こったの???

 

よくよく姉から話を聞くと、そこの病院が素晴らしく対応が良く、

いわゆる病院という感じではなく、お茶がでて、話をよーーく聞いてくれて、

沢山ほめてくれて、手厚くおもてなしされたという印象だったのだと思います。

 

痴呆症と聞いて落ち込んだ半面、なんだかスッキリした様子。

どんな魔法にかかったのかと驚きました。

 

病院選び、とても重要です!

嫌な感じの病院だったら、母は二度と病院へは行かなかったと思います。

この病院を選んだ姉に感謝!

 

まだ病名は特定していませんが、甲状腺異常などでも同様のことが

起こるということで、今回は血液検査をして、次回脳のCT検査を

することになりました。

 

とにかく、母が病院を気に入ってくれてよかった。

ほっとした一日でした。

次回の脳のCT検査、スムーズに行ってくれるかが心配です。