私は白い文鳥さんをお迎えしたいと、予め決めていました。
理由は単純で、桜文鳥より、美しいと思ったからです。
その程度の理由で、奥様に『白い子をお迎えしたいんです』と話しました。
ちょうどその時、まだ行き先の決まってない白い子はスピネルだけしか居ませんでした。
なので、結果として、私が複数の子の中から選んだのではなく、運命として、スピネルが我が家に来てくれることになりました。
スピネルは10月に入って直ぐに生まれたらしく、正確な誕生日は不明とのこと。
ですがこの時点で、生後2週間程だと言われました。
『連れて帰って、自分でさし餌して育てますか?』と奥様に訊かれましたが、
文鳥のヒナの飼育環境も整っておらず、(私はケージやおもちゃなど、成鳥に関する飼育用具をまだネットで吟味しているところでした)、ましてや初めて鳥類をお迎えするのに、さし餌の知識など全く頭に入っておりません。
私はお迎えするのはまだ先だと考えていたので、少しずつ文鳥の知識を学習している最中で、自分の知識の浅さに自覚がありました。
まだ羽根も生えていない、裸ん坊の様なヒナを連れ帰るには、設備も知識も足らないのです。
なので、奥様に『まだ、心の準備も設備の準備もできていません。
文鳥をお迎えするに辺り、ネットで飼育用具を購入するつもりなのですが、これで大丈夫か確認して頂けませんか?』とお願いし、予め購入するつもりでネット上のカゴに入れていた飼育用具を見てもらいました。
奥様は『大体はこれで大丈夫だけど、このおもちゃがこのケージに付けられるか分からない』とアドバイスを下さいました。
実際、購入予定のケージの取り付け穴(天井部)のサイズは不明で、購入予定のおもちゃのネジのサイズも不明でしたので、買ってみないと取り付け出来るかは分かりません。
しかし、天井につけられなくても、他の所に取り付け出来そうでしたので、そのおもちゃは購入する事に決め、帰宅して直ぐに一式をネットで注文しました。
スピネルをお迎えすることは決まりましたが、
さし餌という行為に怖さがあった私は、
スピネルが一人で餌を食べられるようになるまで、ペットショップでの飼育をお願いしました。
奥様は快くお受け下さり、生体のお値段をお支払いしようとした私に、
『ヒナだから、何があるか分からない。不測の事態があってお渡し出来ないことも有り得るから、お支払いはお渡しする時に頂くことにしてます』とおっしゃいました。


明日に続きます。