…「せいやっ!」

先に動いたのは私。
クッキングヒーターのスイッチをON。

うまくいけば、敵は火攻めにより焼死。
最悪、姿を見せるハズ。


鍋らを避けて敵の姿を確認することは、恐ろしくてできません。


その時、

カサカサカサカサ…っ。
敵が姿を現した!
敵は黒く光る甲冑を纏い、
一目散に排水溝へと逃げ戻る。

「殺らなければ殺られる!」
そんな思いに突き動かされた私は、近場にあった台所用洗剤を手に取り、敵に向かって発射。

ピューっと洗剤液が敵の頭部にクリーンヒット。

バタバタと手足をバタつかせ、再びシンクを昇ろうとする敵の姿を見て、
「そうはさせるか」と、今度は熱湯攻め。

シンク内は夥しく注がれる熱湯と、先ほど発射した洗剤で、地獄絵図と化した!

もがき苦しむ敵を尻目に、「仏心は無用」と、容赦なく熱湯攻めを続ける。

そして!


…つづく。