柳はみどり、花はくれなゐ -3ページ目

柳はみどり、花はくれなゐ

見るほどにみなそのままの姿かな 柳は緑 花は紅 一休禅師
 
元は、宋代の詩人蘇東坡(そとうば・卒塔婆ではない)の緑花紅真面目。真面目は、しんめんもくと読む。まじめではない。
 
春の景色の美しさの表現であり、自然のままが一番という、禅の考えでもある。

 こんにちは^^

 ルンルンは、ボランティアから参加費を取る理由を確認すべく、施設Aでボランティアやってみました。
  
「で、どんな御飯でたの」
 電話では、
 『
簡素なものですが、
昼食とおやつをとって頂きますので』
と言っていたのである。
 果たして、1000円の食事とは。
「話はそこじゃないでしょ。まあ、
辛味なし、味もごく薄の、色だけカレーよ」
 う~ん。1歳から食べられる『カレーの王子様』?
「あとは、コールスローと言うか、キャベツの千切りと、味噌汁がついてたけど……」
簡素なもの』は、謙遜ではなかったのである。

「それで、1000円?」
 施設などは、食事を多めに作る。ルンルンが
食べたのは、その余りかも。原価0円と考えても良いのである。
「いや、そう言う話じゃなくて」

「参加費をとるのは、仕方なくボランティア。っていう人が多くて、困るから。防止に、という事らしいんだけど」
 例えば、高校生はAO入試対策ですね。
 
アドミッション・ポリシー(大学の入学者受け入れ方針)で『ボランティア活動等を評価する』という大学が多いのです。
 面接で、ボランティア活動について聞いてくる大学も多いとか。
 ということで、高校の先生にやれと言われたから。
  
 単位取得のためという、大学生もいますね。
 
「1000円払う人は、本気でボランティアをやりたい人だと。じゃあ、仮説はあたってたんだ」
 
ルンルンは、
本気でボランティアをしたい人と、遊び半分の人とを選別するために、参加費を取っているのでは?と考えていたのです。
 
「そうなんだけど。どうかなぁ、AO目的の高校生がいたし。逆効果かも」
「いい加減なのが、増えた?」
「いちど、ボランティア体験してみたくて、という人もいたから。体験料1000円って感じ」
 お遊びですね。
「それに、お金でニセ活動を買いたがる人が出るから、良くないかも」
   
 5万円払うから、週1度1年間ボランティアしたことにして、評価書を書いてくれという高校生。50週分。1年相当ですな。
 
 4月に1回だけ来て、あとはバックレ。でもって、年末になって、単位が取れないと、泣きついてくる大学生もいるとか。
 
「で、応じるの?」
「どうかな、そこまでは知らないけど」
 AO入試に落ちては気の毒。
 単位が取れずに落第しては、かわいそう。
 寄付金も入ることだし^^
 という事で……?
 
「施設Bはね、
高齢化社会になったから、始めたらしいけど」
 うん?知的障害者施設じゃなかったの?
「結構たのしかったよ。また行っても良いかなって」
 1500円払って、楽しいボランティア?
     
 つづく
                         
                         くれなゐ