小学生のころマンガ「ケロロ軍曹」を愛読していた。
そこに出てくる夏海という気も腕っぷしも強い女の子は、唯一の弱点としてナメクジが嫌いだった。
その普段は勝気なのにナメクジが弱点というのがすごく可愛らしくて、わたしもナメクジ嫌いになろうと思った。
いまとなってはそこじゃないだろ、と思う。
でも当時はそれが可愛らしいのだと信じていて、友達にも
「わたしナメクジがだめなんだ」
などと言っていた。

ある日の飼育員当番でウサギ小屋にいくと、友達が
「あの木にびっしりナメクジがいるよ!」
と教えてくれた。
わたしは友達の後ろにかくれて
「ナメクジいやだー!」
と怖がってみせた。
当時わたしを好いてくれていた男の子もその場にいて、友達は
「○○!この子ナメクジが苦手なのよかっこいいとこ見せなさい!」
などと命令をくだしていた。
指令をうけた男の子は、それにしたってどうすることもできず、ただただうろたえていた。

時が経ってわたしは本当にナメクジがだめになった。
写真でみるのもむりだ。
嘘から出たまこととはこういうことを言うのだろうか。