そこでスコッチグレイン オデッサのダブルモンクのマイサイズがちょうどあったので、仕事用に購入した。
シェットランドフォックスや、以前履いて大変な思いをしたフェラガモも一応候補だったが、気に入るものがなかった。
スコッチグレインのオデッサの定価は4万円ちょっとだが、1万円引きになっていた。
オフの靴には10万円でも出すのに、仕事の靴はあまりにも安いものを選ぶ、オンとオフにこういう格差がある人物は労働者階級、下層労働者階級に多いらしい。何かの本に書いてあった。
別に労働者で結構だが、円安の今、流行り廃りの少ないビジネスシューズに、外国製を買う気にはあまりなれない。

ソールが紫色に染められている。
履けばすぐ剥がれるが、お気に入りの箇所だ。

右足がオデッサ910と左足がT0297の比較。

写真はどちらもスコッチグレインのダブルモンクであり、サイズ25.5のワイズはE(マイサイズ)で、メーカー、サイズ、ダブルモンクという点も全く同じである。
アッパーはオデッサにはアノネイ社のカーフを、T0297には国産カーフを使っている。
革のキメと柔らさには確かに違いがあり、オデッサの方が高級感がある。
ソールはどちらも上の写真と同じ仕様である。
定価はオデッサが約4万円、T0297が約3万円だ。
履き心地はT0297の方がホールド感がある。
革がオデッサより固いからそう感じるのかと思ったら、どうやら違うようだ。
下の写真は右足がオデッサ、左足がT0297である。
オデッサの踵は緩いがT0297の方はきちんとホールド感がある。
写真を見ても明らかにT0297の踵はオデッサより小さい。

これによりT0297はそっと両側から踵を掴まれているような感覚があり、踵が浮くことがない。自分はオデッサではやや踵が浮いてしまう。
紐で調整できないモンクでは重要な部分だと思う。
これから購入を考えている人には、日本人は踵が小さめが多いと聞くので(自分もそうだが)、T0297の方をオススメする。
きちんと足に合わなければ、皮革の良さによる利点は半減してしまうと思うからだ。
スコッチグレインのオデッサは造りは丁寧だし、皮革の質感も良いけれど、こういう風にちぐはぐなところがある。シングルEを買うような人の踵をもう少し考えたらいいと思う。
実際、T0297では出来ているのだから。
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