もう7月か

なるほどそうか

早いものだ

時間の経つのは

胸のつかえは未だ抜けぬが

これはずっと付き合っていかねばなるまい

御免
肩を寄せ合ってはいけない

みじめになるばかりだからだ

それにそんなことが出来ないのが悲しさじゃないか

みんな独り

それがいいのだ

これはどういうことかというと



時に若人がさも理路整然とした理屈を並べて、自分に都合のいいように事を進める為、私を説得してきた時



わたしは「辛苦(たしな)めて降(くだ)る」ことにしている


たしなめるとは、何か反論することに非ず、なるほどそうかと理解してやり、「心得申した」と黙って降ることだ


そもそも周囲は簡単な論理にわたしが引っ掛かるとは思っていないので、それはそれは考えに考えた理屈を見つけて、懸命だ


だが、大抵の場合

これは後ほど崩れる

誠に非ず(あらず)だからだ

そして、当の本人がそれによって困ったり、わたし以外の周囲の信頼を損ねかねない時には必ず、それに至らないように手を貸すようにしている

あの時、こうだったと絶対に蒸し返しはしない

黙って手を貸してやる

わからないように手を貸すこともある

ここで見所のある人間ならば気付き、以後わたしを小賢い論理で言いくるめようなどと微塵も思わず、困った時は困りました、と素直に知恵を拝借にも来るし、部下なれば黙って付いてくる関係を気付ける


辛苦めて降ってやる

部下をお持ちの方や社員を抱えてマネジメントに苦労する方は是非

懐が深いとはこういうことだ


頭から否定せず、わかった、あなたは考えたんだね、なるほどそうかと受け入れてやる


そして黙って助けてやろう