そこには私立中学に受かった子達も通学していた。
彼らは別次元の賢さで、僕がその塾にいること自体不自然で、塾長の人格に異常性も感じてきたので辞めた。
そして、勉強はますますわからなくなった。
教師に質問しても満足のいく回答はなかった。
質問が愚問だという態度だった。
相手がイラついているのがわかるから、こちらも質問しなくなる。
勉強はますますわからなくなる負のスパイラル。
都心の有名予備校も行ってみた。
やはり選抜テストの結果、最低のクラスになり、ただ授業に行くだけで、理解できない状況が続いた。
このままではマズイけど、どうしていいかわからなかった。
甘えた環境だという負い目もあって、相談することもできなかった。
こうしていくつもの塾に通ったが、成績は下がり続け焦った。
貧困な家庭の子はどんどん独学で勉強し、成績が上がっていくのに、高額の月謝を親に払ってもらい塾に行っている僕は成績が下がる度に胃が痛くなった。
親には受験直前、どの高校行くかで人生決まるぞと言われてビビッた。