この春、つげ櫛をオーダーしました。
持ち歩いているプラスチックブラシの静電気に耐えられなくなり、静電気の出ないブラシを検索していて、行き着いたのがつげ櫛でした。
下の櫛は先日出来上がった「上野 十三や」さんの四寸二分の梳かし櫛です。
本当は彫りが入った櫛が欲しかったのですが、ネットで頼めるお店に、素材とデザインを合わせて私の好みの物が無かったので、デザイン重視で買うか、質重視で買うかをしばらく迷っていました。
実は今年は上野で働き始めて15年目というキリの良い年なのです。
なので、上野の老舗で一生モノを手に入れるのにふさわしい年かなと思い、最終的には素材と信用度第一でこちらのお店を選び、オーダーしました。
感想は比較にした方がわかりやすので、「まかないこすめ」で買ったつげ櫛と比較して見ようと思います。
「完成までに2〜3ヶ月かかる」とのことだったので、それを待つ間すらプラスチックブラシに耐えられず、間に合わせで買ったのが、「まかないこすめ」のつげ櫛です。
お値段は2000円しなかったと思います。
素材は「つげ(中国産)」となっています。
本つげ、薩摩つげの違いも解った上で櫛を探していますし、これも本つげ、シャムつげと呼ばれる素材なんだと思います。
ですが、実際に両方手に取ってみると「本当に つげ という単語でくくって良いのか」と思う程に違うのです。
まかないこすめのつげ櫛は、色は白く、重さは軽いです。油(アロマ用のアーモンドオイルを使っています)もかなり吸い込みます。
木材自体木材柔らかく、空気をたくさん含む穴が開いていそう。
イメージとしてはスポンジでしょうか。
その為、空気中の細いホコリを吸ってしまい、櫛目の間には汚れではなくホコリがたまります。
オイルと歯ブラシで落とそうとしても、吸着しすぎて取れません。
肌あたりは柔らかいです。
静電気を防ぐだけなら、こちらでも大丈夫だとは思いますが、多少のオイルは必要です。
ただし注意しなくてはいけないのは、かなりオイルを吸うので、オイルに漬け込んだ後3日間放置した程度で使うと、髪がベタベタになります。
私は一週間以上、アーモンドオイルが取れませんでした…。
十三やさんで見せたところ、「つげじゃないから、あまり油を与えると脆くなって欠けるかも」とのことでした。
何にしても、長持ちがする雰囲気はありません。
対して十三やの櫛は固く、重量があります。
密度が高いと感じる木材です。
オイルはあまり吸い込まないように思います。
まかないこすめの櫛がふわっとしているのに対し、こちらはカチっとツルっとしているように思います。
吸着しなさそうなので、お店で教えていただいた通り、布にオイルを染み込ませて拭き取ると汚れも落ちそうです。
長持ちしそうな触感です。
肌あたりは、痛くは無いのですが刺激的。
うっかり耳を梳かすと痛いです。
十三やさんが出来上がりまでに3ヶ月待ちで無かったら、まかないこすめの櫛は買わなかったと思いますが、もうプラスチックブラシに戻れないことは確かなので、2本持っていても良いかなと思います。
100均(ダイソー)の桃の木櫛や楽天で見かけた白檀の櫛にも興味はあったのですが、100均をハシゴして探す労力が無かったのと、櫛としての削りのクオリティーが日本の会社が企画した物と中国製では違いそうな気がしたので、私はまかないこすめで良かったと思います。
もちろんどちらか1つと言われれば、4倍以上の金額を支払っても十三やさんを選びますが。
最後に、櫛ケース。
まかないこすめの櫛に合わせたのはこちら。
日本製「櫛ケース」4寸専用
十三やの櫛に合わせたのはこちら。
日本製「櫛ケース」4.5寸専用
四寸二分の櫛ケースというものは無かったので4.5寸専用というサイズを買ったのですが、ぴったりでした!
しっかりとした厚紙が入っている作りなので、袋式になっているものよりもケース自体の強度はあります。
十三やさんで販売しているものの柄で好みの物が無かったのと、強度がある物が欲しいと思っていたので、かなりのお気に入りです。
満足のお買い物ができました!
まかないこすめの櫛に合わせたのはこちら。
日本製「櫛ケース」4寸専用
十三やの櫛に合わせたのはこちら。
日本製「櫛ケース」4.5寸専用
四寸二分の櫛ケースというものは無かったので4.5寸専用というサイズを買ったのですが、ぴったりでした!
しっかりとした厚紙が入っている作りなので、袋式になっているものよりもケース自体の強度はあります。
十三やさんで販売しているものの柄で好みの物が無かったのと、強度がある物が欲しいと思っていたので、かなりのお気に入りです。
満足のお買い物ができました!