生徒が話してくれたいい話…。
N県のとある田舎、N高校にK君がいました。K君は電車男のような男です。一般的にみてダサい服装の、さえない高校三年生です。K君は吹奏楽部です。
ある日K君は恋をします。相手は同じ学年のOさんです。K君はOさんとは、同じ吹奏楽部で知り合いました。Oさんは、成績はトップクラス。部活でもリーダー的存在で、背は小さめですが品がある感じ、笑顔が素敵な娘でした。
電車男のK君は知っていました。Oさんには彼氏がいること、このままでは別々の進路を進み、Oさんに会えなくなってしまうことも…。
K君はサッカー部の友人に相談に行きます。
「どうしても好きな人がいる。彼氏がいることもわかっているけど…自分はどうしたらいいんだろう…」
サッカー部の後輩たちはその姿を、笑って見ていました。
そしてついにK君は決めました。
「自分の気持ちを伝えよう!」
K君はこれまで無駄遣いせず貯めてきた八万円を握りしめ、宝石店に向かいました。
相変わらずダサい格好をした高校生です。
そして彼は、小さなダイヤとルビーの付いたリングをOさんに贈りました。自分の気持ちを記した手紙と一緒に。
彼は、今の自分のすべてをOさんに伝えました。
そうすることが、K君がOさんに気持ちを伝えられる精一杯のことでした。
その後彼は相談に乗ってくれたサッカー部を訪れました。K君は涙を流しながらこう言いました。
「気持ち伝えられたよ!ありがとう、みんな」
前は笑っていた後輩たちも、その姿に涙を浮かべたそうです。
めでたしめでたし
