オカリナを吹き始めて10年以上になるのですが、オカリナを自分で作った事は一度も無く、
今回初めて粘土の塊から自分で型にはめて作る体験をしました。
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こういう催しを偶然ネットサーフィンで見つけ、申し込みをした次第です。年数回あるそうです。
やはりインターネットの力は偉大ですねー、どこにどんな出会いがあるか判りませんね。
さらにある県が管理してる陶器や工芸全般の工房なので、費用は2000円と安く、

一般のオカリナ製作体験ではまずこの料金では無いし、一から焼き上がりまで丁寧に指導してくれる
所もないですよと講師の男性は言ってました。それに一番大事な調律と焼き上がり後の手直し、調律まで
やってくれるそうです。完全ボランティアなので、オカリナが相当好きで無いと出来ないかと思います。

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手が粘土で汚れてて余り撮影は出来ませんでした。大体の工程をお見せします。
市販の工作用粘土を水を付けてこねてまず吹き口部分を完成させます。
丁度木のヘラが入ってる所から楕円形の穴の部分までの所で、下の2箇所の穴の部分は別の粘土で成形して
貼り合わせ、一体に成形して行きます。ここに空気が入ると焼き上がりで「す」が入り脆くなるそうです。
ここまでで約2時間、12時頃になったので一旦食事休憩です。

吹き口は音が息によって出る所なので、慎重な作業が要ります。リコーダーの音の出る四角い穴とか想像されると判ると思いますが、息がエッジに当たり、上下に分かれて笛というのは音が出る閉管楽器です。

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はめこんだオカリナの型の盛り上がった余分な粘土を細い針金を使用、つら一に切り取ります。
その後に、オカリナの空洞部を作る為に中をくり抜きます。これが重要で、デジタル計量はかりで
片側88g、上下で176gくり抜きます。この値が大幅に変わると容積が変わり、ピッチが合わなくなる様です。

ようするにA440Hzのラを押さえても、シ♭になったりソ♯になるわけですね。半音低いなら焼き上がり後に
まだ小穴を横に開けてピッチを上げれますが、半音や1度高いと容積を大きくするしかなく、こういうのはお手上げだそうです。
だから焼き上がりの前の固まってない時に調整、焼き上がり後は締まって大体半音高くなるのでさらに
最終ピッチの調整をするそうです。

この作業までで15時前頃です。根気がいる作業ですね。

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時間も17時前になり、ほぼ完成、指穴もすべて開けました。径の異なる細いパイプで開けますが、ここが自作の良い所で各人指の長さが様々なので、押さえやすい間隔や配置で開ける事が出来ます。メーカー製や個人工房のオカリナでは一律に指穴の間隔が決められてるので女性だと押さえにくい、隙間が出来て音が洩れるとか
ありますが、自分で作ると間隔を少なくしたりとか出来るのでありがたいですねー^^

後は粘土を溶いた液を筆で塗って上下を貼り合わせます。その後にはみ出た粘土を水を付けて滑らかに
段差が無い様にパイブを利用して修正していきます。
また焼き上がり後に艶が欲しい場合は、スプーンの底の丸い部分を使って全体を擦り、磨きあげます。

子供の頃に泥団子を作って1日置いて固まらせ、スプーンでごしごし磨いて黒く光らせた経験がある方も
いると思いますが、あの要領だそうです。結構奥が深いですね、オカリナ作りは。
ここまででもう18時を回りました。今回は7人いたので、講師も教えるのが大変だったかと思います。
しかし、オカリナは想像以上に地道な工程、根気の要る作業だと痛感しました。

陶器を作るのと違って楽器ですからちゃんと鳴らないと使い物になりません。ただのオブジェとなりますので。
音程、音階の調整が必要ですから、焼きあがってハイ、おしまいの世界では無いですよね。
そう考えるといくらメーカーとはいえ、完全な手作業です、今も昔も。それがメーカ製で約6000円位からで
売ってます。コンサートに使える音のいい物でも2万円前後で買えます。

個人工房のオカリナでも10000円位かtら3万円位までと、幅はありますが、大部分は手間賃、技術代でしょうねー。そう考えると粘土から作る完全手作りの楽器としては安すぎるという気がします。
今回一から自分で作ってみて初めて理解できました。

それで炉に入れて焼くのは数週間後で、調律をして頂いて後日取りに伺います。
どんなオカリナが出来上がるか楽しみです。