今年も桜が咲く頃になった。
昨年の今頃に、埼玉県の幸手市にある大きな公園に、桜を見に彼と行きました。
彼は薬物依存症で、5年前に逮捕されました。4回目の逮捕、3回目の服役でした。
彼が薬物をやった事があり、以前逮捕されて服役した事も知ってて付き合っていました。
それでも、「もう、薬はやってないよ。」と言う言葉を私は信じていて、彼が逮捕される寸前まで
薬をやっているなんて知りませんでした。
彼が逮捕された前後の記憶は、曖昧で良く覚えていません。ただ、凄いショックで子宮から凄い出血を
したのを覚えています。
私が入院した時、彼は留置所にいました。
入院した時、手に力が入らなかったけれど、頑張って彼に手紙を書きました。
退院してから、留置所にいる彼に毎日面会に行きました。まだ、手術した傷口が痛くて、お腹抱えて歩く日々だったけれど。
初めて彼を面会室で見た時…本当に逮捕されてしまったんだと涙が出ました。
彼もアクリル板の向こうで「ごめん…。」と何度も言って泣き崩れました。
それから5年が経ちました。
一緒に桜が見れる事
一緒にご飯が食べられる事
喧嘩が出来る事
電話が出来る事
一緒に笑える事
一緒にテレビが見れる事…。
そんなごく普通の生活が、逮捕されてしまうと何も出来ないのです。
昨日まで隣にいた人が、いきなり居なくなってしまって。話す事すら自由じゃなくなる。
手紙を書いても第三者にチェックされてから、彼に届きます。彼の手元に届く手紙は、既に封が開いているのです。
そんな状況が2年ありました。
「私だったら別れる。」と家族会の人にまで言われました。
待っている間は寂しかった。ただただ、寂しかったです。誕生日もクリスマスもひとりぽっち。
何より、声も簡単には聞けないし。電話なんて出来ないし。
私が会いに行かなければ、会うことも出来ない。普通の事が普通に出来ない日々でした。
それが、今は一緒に桜を見に行く予定も立てられる。それが、本当に幸せだなと思います。