⚪キリスト教指導者がカナン人と結託、
 暴利をむさぼる宗教界

 抑圧と大量殺戮が続いた何世紀の間も、神がその民の元を離れることは無かった。それどころか、攻撃を加えてカナン人の危険から逃れるよう勧告さえ行った。この対立が始まった頃には、神の民は神の声を聞き入れる事が出来たのである。オバデヤの見解が❲オバデヤ書20❳に記されている。「捕虜となったイスラエル人の軍団は、カナンの地をサレプタまで所有する。捕虜となった、セファラドにいるエルサレムの人々は、ゲネブの町々を所有する。」注目すべきことに、改定標準訳聖書ではカナン人についての記述が全く省かれている。

 (略)

 ネルソンのコンコルダンスに記載されているところによれば、カナン人に言及する節は聖書中に85箇所あるとされる。大部分が非好意的な言及であり、共通して言えるのは、その悪事ゆえに神は彼等に罰を与えようと決意したと明かされていることだ。[エゼキエル書16:1ー3]には「主の言葉がわたしに臨んだ。『人の子よ、エルサレムにその忌まわしい事を知らせなさい……お前の出身、お前の生まれはカナンの地』」とある。
このように、聖書の中ではカナン人の事が頻繁に言及されているにも関わらず、宗教指導者が彼等についてほとんど述べないのは驚くべきことである。実のところ、カナン人と積極的に結びつき、騙されやすいキリス教徒から何百万ドルという寄付を集めている裕福な宗教指導者が今日、相当数いるのである。



⚪カナン人→フェニキア人
 →ベネチアの黒い貴族、淫らな系譜

 確かに、カナン人の野蛮な慣習は秘密でも何でもなく、多くの文献が裏付けるように、古代においては周知の事実だった。 
❲詩篇106:37ー38❳には以下のように記されている。
「彼等は息子や娘を悪霊への生贄とし、無実なものの血を流した。カナンの偶像の生贄となった息子や娘の血はこの地を汚した。」

 彼等の極悪非道の慣習がこれ程明確に記されているからには、この人々と他の民族との結婚を禁じる命令が何度も神から下されているはずであり、そうした命令の一つがイサクによってヤコブに伝えられている。
❲創世記28:1❳に、イサクはヤコブを呼び寄せて祝福して、命じた。「お前はカナン人の娘の中から妻を迎えてはいけない」とある。ミリアムとアロンがモーセを、黒人種のクシュ人と結婚しているとして、非難した事は既に述べた。
太古の人は種の保存の必要性を認識すると同時に、間違った結婚が行われた場合、一世代でその種が消滅してしまう可能性もあると承知していたのである。

 悪魔を崇拝するカナン人と交わることを禁じる神の強い命令の一つが
❲出エジプト記33:16❳にある。
モーセは主に言った……。「そうすれば、私とあなたの民は、地上のすべての民と異なる特別なものとなるでしょう」
神はカナン人を以下のように特徴づける。
『わたしは彼等を、世界のあらゆる国々(ディアスポラに言及。原著者註)の恐怖と嫌悪の的とする。彼等はわたしが追いやるあらゆる所で、辱めと物笑いの種、嘲りと呪いの的になる。』
❲エレミヤ書24:9❳

 こうして、カナン人は新たな名、フェニキア人として知られる事になった。フェニキア人は地球上のあらゆる交易通路、通商通路に沿って離散し、神の予言通り、行く先々で腐敗と恐怖、荒廃を撒き散らした。また、更に後には、ベネチア人として通商航路を支配し、内陸に定住すると、商業、金融業に従事して、ついには「黒い貴族」の名で漠然と知られる一団、すなわち今日、圧倒的な力を掌握していると見なされる権力集団を形成した。

 離散したこのカナン人について神は自らの民に更に警告を発した。
『……あなたが彼等を撃つ時は、彼等を必ず滅ぼし尽くさなければならない。彼等と(国際連盟、国際連合のように。原著者註)協定を結んではならない、彼等を憐れんではならない。彼等と縁組し、あなたの娘をその息子に嫁がせたり、娘をあなたの息子の嫁に迎えたりしてはならない。あなたの息子を引き離してわたしに背かせ、彼等はついに他の神々に使えるようになり、主の怒りがあなた達に対して燃え、主はあなたを速やかに滅ぼされるからである。あなたの為すべき事は、彼等の祭壇を倒し、石柱を砕き、アシェラの像を粉々にし、偶像を火で焼き払う事である。』❲申命記7:2ー5❳

 これこそ、今日フリーメイソンとして知られている悪魔を崇拝する神秘主義カルトの聖地を破壊せよという命令そのものだった。
「偶像(崇拝)」を禁じることは、善良なキリスト教徒の多くに誤解されている。神が禁じたのは偶像そのものではなく、邪神バールとアシュトレトの淫乱な像、彼等の淫乱な儀式の一環として、性的興奮を呼び覚ます事を目的に作られた像だった。姦淫との戦いは今日も続いているものの、アメリカ人キリスト教徒はどうやらその戦いに敗北しつつあるようだ。

 こうした命令(要請ではない)を下す時、神は牧歌的プログラムではなく、自らの民がこの世で生き残ることを可能にしてくれるプログラムだけを呈示した。
別の言い方をすれば、「混血の民がアシュドドに住み着く。……」❲ゼカリヤ書9:6❳のように、神は警告を発したのだった。
神の民がこの警告に従わなければ、どういう事になるのか、神は明確に記した。そうした神の行為の中で、神は今日の世界を明確に描いている。
『しかし、あなたの神、主の御声に聞き従わず、今日わたしが命じるすべての戒めと掟を忠実に守らないならば、これらの呪いはことごとくあなたに臨み、実現するであろう。あなたの中に寄留する者(カナン人及びその子孫ー原著者註)」は徐々にあなたを凌ぐようになり、あなたは次第に零落する。彼があなたに貸す事はあっても、あなたが彼に貸す事はない。彼はあなたの頭となり、あなたはその尾となる。』
〔申命記28:15・43:44〕


 間違いなく、これはアメリカ合衆国の今日の状況である。ベネチア人が連邦準備制度(FRS)を支配し、彼等が私達に貸す事はあっても、私達が彼等に貸す事はない。彼等が私達の頭となり、私達は尾となっている。




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 聖書の中で、神が御自分の預言者を通して、何世代にも渡って、民達に向けてバアル信仰を辞めるよう、何度も呼びかけられています。


〈申命記4:15~〉
 こうして、エホバがホレブで火の中から話された日に、あなた方は何の形も見なかったのであるから、あなた方は自分の魂によく注意して、滅びとなるようなことはせず、自分達の為に彫刻像を作ったりすることのないようにしなければならない。
即ち、どんな象徴の形造るも、男や女の表象も、地にいるどんな獣の表象も、天に飛ぶどんな翼を持つ鳥の表象も、地面を動くどんなものの表象も、地の下の水の中にいるどんな魚の表象も。
また、目を天に上げて太陽と月と星を、天の全軍(※サタンの軍勢)を見、たぶらかされてそれらに身をかがめたり、それ等に仕えたりしないように。それ等(※太陽と月と星)は、あなたの神エホバが全天下のすべての民に振り分けられたものである。

〈裁き人10:10~〉
 それでイスラエルの子等は、エホバに助けを呼び求めるようになって、こう言った。
「私達はあなたに罪を犯しました。自分達の神から離れて、諸々のバアルに仕えているからです。」
その時エホバは、イスラエルの子等にこう言われた。
『エジプトから、アモリ人、そしてフィリスティア自分、シドン人、アマレクとミディアンから、彼等があなた方を圧迫し、あなた方がわたしに向かって叫び出した時に、わたしはあなた方をその手から救い出したのではなかったか。それなのにあなた方は、わたしを捨てて他の神々に仕えるようになった。それ故わたしは二度とあなた方を救わないであろう。行って自分達が選んだ神々に助けを呼び求めよ。あなた方の苦しみの時に彼等にその救い手とならせよ。』
 

〈列王第二17:16〉
 また、彼等は自分達の神エホバのすべての掟を捨て、自分達の為に鋳物の像、2頭の仔牛を作り、聖木を造り、更に天の全軍(※サタンの軍勢)に身をかがめ、バアルに仕え始めた。
また、自分達の息子や娘達に火の中を通らせ、占いを行い、兆しを求め、身を売ってエホバの目に悪い事を行っては神を怒らせた。それ故、エホバはイスラエルに対して大いにいきり立ち、彼等を見前から除かれた。ユダの部族の他は誰も残されなかった。


〈イザヤ44:6~〉
 イスラエルの王、これを買い戻す方、万軍のエホバ、エホバはこのように言われた。
『わたしは最初であり、最後であり、わたしの他に神はいない。また、わたしのような者が誰かいるであろうか。その者は呼ばわって、それを告げ、それをわたしに提出するがよい。』

〈44:8~〉『あなたは怖れてはならない。動転してはならない。……わたしの他に神が存在するであろうか。いや、岩はいない。わたしは何ものもそれを認めたことはない。彫刻家を形造る者はみな実在しないものであり、彼等のお気に入りの物も何の益にもならない。
それらは彼等の証人として何も見ず、何も語らない。それは彼等が恥をかくためである。
誰が神を形造り、単なる鋳造を鋳(い)たりしたのか。それはまったく何の益にもならなかった。』

〈44:15~〉『……彼はその一部を取って身を暖めようとする。事実、彼は火を起こし、実際にパンを焼く。また、自分が身をかがめる為の神を作る。彼はそれを彫刻像に作り、それに平伏する。彼はその半分を火の中で実際に燃やす。その半分で自分の食べる肉をよく焼いて満ち足りる。……彼はそれに平伏し、身をかがめ、それに向かって祈って言う。
「私を救い出してください。あなたは私の神だからです。」と。

 彼等は知るようにならなかった。また、理解することもない。彼等の目は塗料にまみれて見えず、その心もそうなっていて洞察力がない。そして、誰も「私はその半分を火の中で燃やした。私はまた、そのおき火でパンを焼いた。私は肉を焼いて食べる。それなのに、私はその残りでただ忌むべき物を作ったりするものか。乾ききった材木に平伏したりするものか」と言って、その心に思い起こすこともない。 

 知識、または理解を持つこともない。彼は灰を食っているのである。
もてあそばれたその心が彼を迷わせたのだ。そして、彼はその魂を救い出さず、
「私の右手に偽りがあるのではないか」
と言いもしない。

 ヤコブよ、そしてイスラエルよ、
あなたはわたしの僕だからである。 
わたしはあなたを形造った。あなたはわたしに属する僕なのである。イスラエルよ、あなたは私から忘れられることはない。わたしはあなたの違犯を雲によるかのように、あなたの罪を雲傀(うんかい)のように拭い去る。

 わたしのもとにぜひ帰れ。
わたしはあなたを買い戻すからである。』


〈エレミヤ7:8~〉
 『だが、あなた方は惑わしの言葉を信頼しているのである。それはまったく何の益にもならない。盗みを働き、殺人を犯し、姦淫を行い、偽って誓い、バアルに犠牲の煙を立ち上がらせ、あなた方の知らなかった他の神々に従って歩んで……』

〈7:18〉『❲天の女王❳への犠牲の菓子を作る為に、子等は木切れを拾い、父達は火をつけ、妻達は練り粉をこねている。わたしを怒らせる目的で、他の神々に飲み物の捧げ物が注ぎ出されている。彼等が怒らせているのはわたしなのか』と、エホバはお告げになる。
『それは彼等自身ではないか。自分達の顔に恥をもたらすために。』

〈19:3~〉そしてあなたは言わなければならない。ユダの王達とエルサレムの住民よ。あなた方はエホバの言葉を聞け。イスラエルの神、万軍のエホバはこのように言われた。

 『今わたしはこの場所に災いをもたらす。
誰でもその災いについて聞くなら、耳が鳴るであろう。彼等がわたしを捨て、この場所を見分けのつかないところとし、そこで自分達も、その祖父達も、ユダの王達も知らなかった他の神々に犠牲の煙を立ち上がらせた為である。

 彼等はこの場所を罪のない者達の血で満たした。そして、自分達の子等をバアルへの全焼燔な捧げ物として火を焼くために、バアルの高き所を築いた。これは、わたしが命じたことも、語ったこともなく、わたしの心に上ったこともなかったことである。』




 一部を挙げさせてもらいましたが、まだまだたくさんあります。聖書を読んでいると、神が何度も民の裏切りに怒り、叱責し、御自分の御元に帰るよう訴えてきているのが分かります。
〈申命記4:15〜〉のところでは、様々な表象を形造って崇拝しないように言っています。
しかし、この世は反対です。申命記に書かれている全てがシンボル化され、神々と祀られ拝まれたり、または国家のシンボル(旗や表彰その他多数)として使われ、また企業のマークとして使われたりしています。
太陽、月、星、宇宙等は特に崇拝対象となっています。