ストーリー C-

作画演出 A-

音楽 A-

キャラクター C+


総合評価 B-


「別路線の新境地開拓は良いものの世界観を活かしきれてない」


〇良かった点

・作画演出のレベルは高く、戦闘エフェクトや魔法の表現、ライブシーンの質感は良いと素直に思えた。

・劇中のBGMや楽曲は壮大な雰囲気を醸し出すものや明るく楽しげな雰囲気のものまで色々とあり、耳に残りやすい。


△微妙だった点

・ファンタジーという世界観は魅力的だが、ファンタジー要素の取り込み方が中途半端でファンタジー世界でのバトルや魔法を用いた表現が蛇足に感じて必要ないなと思った。


×ダメだった点

・話の行き当たりばったり感が強く、ヨハネの成長を描きたいのか日常の中に潜む異変を解決したいのか主軸がぶれぶれで、何を目的にした物語なのかが分からない。特に中盤からはその傾向が強く、キャラを集めていつものラブライブのノリをやっているのが余計マイナスに働いていた。

・キャラクターの活用をあまり出来ておらず、ヨハネとライラプスはキャラ付けはいいのにコンビの噛み合いの悪さが目立って2人の絆が深く感じられる描写が皆無。一言二言のギャグでお茶を濁すキャラも多く、空気の読めないヘイトを貯めるだけの描写があったのはさすがに頂けない。


総評 世界観や作画の雰囲気など、褒められるところも多いがキャラがわちゃわちゃしているだけで話が有耶無耶になっており、何を目的にしているのかが分からず虚無りかけているアニメ。Aqoursのファン向けアニメとして割り切ってみるのなら楽しめるのかもしれない。