息子の年少期は育児が超ハードモード、兄が他界など

 

大変なことに見舞われた一年でした。

 

 

 

 

特に亡くなった人は帰ってこないので

 

唯一の相談相手だった兄の死はかなりのダメージでしたが

 

 

 

 

今でも兄がいないことを辛く感じてるかというと

 

それがそうでもないのです。

 

 

 

 

今から数年前(2020年くらい)のことですが

 

外で用事を済ませてスーパーで買い物していた時、

 

アイスの売り場が目に付きました。

 

 

 

 

ハーゲンダッツが並んでいて

 

 

 

(そういえば昔、お兄ちゃんとハーゲンダッツでどれがいちばん美味しいか

 

話したことあったな…)

 

 

 

 

あれって

 

幸せなこと、幸せな時間やったんやな…

 

 

 

 

次の瞬間、頭の中に"ありがとう”という言葉が浮かんで

 

涙が勝手にサーっと流れてきました。

 

 

 

 

悲しくないのに、この涙何??と困惑しましたが

 

 

 

 

(あー、やっとそんな風に思えるようになったのか)と思いました。

 

 

 

 

兄が亡くなってからは

 

(何で私より先に逝っちゃったんだろう)

 

(痛み、苦しみから解放されたのに何でそれを喜んであげられないんだろう)

 

と思うことが多かったですが

 

 

 

 

兄妹として縁があったこと、一緒に平和な時間が持てたことに対して

 

ありがとう、とシンプルに感謝の気持ちだけ持てるようになったんだと思いました。

 

 

 

 

自責の念より感謝の方が上回っているので

 

今、兄のことを思い出しても辛くなく

 

(私のお兄ちゃんこの人で良かったわ)としか思わないんですね。

 

 

 

 

兄がいないことを一生辛い経験として墓場まで持っていくんだろうな、と思ってたのに

 

"辛くなくなる”方にひっくり返ったことに驚きました。

 

こんなこと現実的に起こるんだ、と。

 

 

 

 

感謝が感じられるよう、気持ちに余裕ができるために

 

私の場合は十数年必要だったようです。

 

 

 

この経験から

 

生き続けてみないと気づかないことや解らないこともあるのかな、と思いました。

 

 

 

このモヤモヤがスッキリしたことで

 

もっと自分の人生を今後どうしていきたいかを考えていくキッカケになりました。

 

 

 

 

 

 

もうひとつ、初めは大変だったけど途中から印象が変わった出来事がありました。

 

 

2年ほど前に流行り病に罹った時のことです。

 

 

ホテル療養中に、臭い・味が判らなくなりました。

 

 

 

 

 

 

(これが後遺症か…これからどうなるのかな…)不安に襲われます。

 

 

 

 

 

(ん?ちょっと待てよ)

 

臭い・味が判りにくい…

 

 

 

 

(あ、この状況を活かせば嫌いな納豆が食べられるんじゃ?)

 

 

 

 

ホテル療養終了後、早速納豆を買って食べてみました。

 

 

 

 

(…臭いと味が判りにくいけど、豆の臭い・味がキツイような…)

 

でも何かを混ぜると美味しくなりそう…

 

 

 

 

そこで翌日からしは入れず、温泉卵と刻みネギを混ぜて食べてみると…

 

 

何これ、メッチャ美味しい気がする!

 

 

なんで今まで食べてこなかったのか…

 

 

人生半分損してたわ、とまで思いました。

 

 

 

 

 

その後はシラスとオリーブオイルも追加して毎日食べるようになり

 

 

腸内環境が完全ではないけど、ある程度良くなったのか

 

 

整腸剤を飲む回数が以前の半分ほどに減りました。

 

 

 

 

 

……

 

流行り病で大変な思いをした人もいるというのに…

 

複雑な心境でしたが、私の場合はコロちゃんに罹って

 

良い面・悪い面、両方あったようです。

 

 

 

 

このような出来事を通して

 

良い事・悪い事って表裏一体なのかなと思いました。

 

 

 

 

出来事の内容にもよるけど

 

悪い事の中に良い側面が隠れていたり

 

今後良くなるためのヒントがあったりすることもあるのかな、と思いました。

 

 

 

 

悪い事が起こってしばらくはフツーに凹むけど

 

一生嫌な印象で終わるかというと、そうとも言い切れない。

 

 

 

 

 

息子の育児でも沢山の失敗はあったけど

 

そこから次に上手くいくためのヒントを得てきて

 

 

 

自分はずっとそうやって失敗をチャラにして生きてきたんだろうなと思いました。