こんばんは。
今日は伊坂幸太郎さんの『シーソーモンスター』を読みました。
この作品は「螺旋プロジェクト」という大きな連作企画の一冊です。
昭和後期を舞台とした「シーソーモンスター」
近未来を舞台とした「スピンモンスター」
二つの時代が描かれています。
まったく違う舞台なのに、ちゃんと伏線が回収されていく構成が面白かったです!
👘 昭和後期パート
製薬会社の営業マンである夫を支える妻と、その義母。
一見するとただの家庭内の嫁姑バトルなのですが、その裏でスパイのような緊張感が漂っていて会話の一言一言が武器のように感じられました。
「家庭の冷戦」という言葉がぴったりで
読んでいてゾクゾク。
しかも、夫の職業が製薬会社ということで
個人的に親近感が湧きました。
昭和後期の接待は想像を絶するものだったのだろうなぁ。
🤖 近未来パート
舞台は、すべてがデジタルに管理され
監視社会となった世界。
人と人工知能のやり取りが描かれているのですが、
これがもう「実際にあり得る未来」だと感じて背筋が寒くなりました。
便利さと引き換えに失っていく自由。
フィクションなのに、いまの現実と地続きに思えるところが、ゾクゾクする怖さでした。
📖 読み終えて
全体としては「怖さ」もありましたが「面白さ」が勝ちました!
特に最後の50ページは、起承転結が一気に収束していく怒涛の展開で、気がつけば夢中で読み切っていました。
個人的には「一度読めば十分満腹!」というタイプの本ですが、読後の余韻はしっかり残る一冊でした。
🔄 螺旋プロジェクトへ
今回の読書を通して、私は「螺旋プロジェクト」という企画そのものを初めて知りました。
古代から未来まで、さまざまな時代に「海族」と「山族」の対立が描かれていて、それぞれ違う作家の視点で楽しめるとのこと。
しかも、共通の隠しキャラなどもいるそうです!
伊坂幸太郎作品の面白さを堪能した今だからこそ、他の作家による同じ世界観の物語も読んでみたくなりました。
『シーソーモンスター』をきっかけに、新しい読書の扉が開いたような気がしています。
今日も読んでいただきありがとうございました!