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recording diary

これは2014年現在、32歳の時の日記である。


ガシャン!!



音がした方をみると、自転車が倒れていた。



どうやら女性がビルの中に自転車を入れようとして、階段を上り切れなかった様子。



僕は丁度そのビルの横で、仕事のメールを打っていた。



じろじろとは見ていないが、女性は年の頃なら40代だろうか。



まぁ、いつもやっている事だろうし、自分で起こせるだろうと放っておいた。



すると、起こさない。



手首をブラブラさせている。






視線を感じる。



“ん?”



“何か?”



声は掛けない。



そのうち、その外国人女性は、
“はーーーっ!”
深いため息を付いた。



“何?”



“手伝って欲しいの?”



しばらくすると、お国の言葉で何か呟いた。



その後、背後から唐突に、
『ニホンジンのオトコはツメタイネ!』と聞こえた。



“え?”



“それは僕に対して言ってるの?”



『ニホンジンのオトコはツメタイネ!』



もう一度聞こえた。







“なら、頼もうや…”



“コイツ察せよ!!”オーラを背後から強く感じた。



『すみません、自転車を上げて貰えないですか?』って言われたら快く手伝う。



でも、あからさまに、
“手伝って当たり前だろ!!”
みたいな態度で来られたら…



心の中で優しく
“お断りします”だ。



まぁ、そんな事は言っていても3度目の『ニホンジンのオトコはツメタイネ!』で、手伝いましたけどね。



そしたら、
『オニサン、カッコイイネ!』と。



外国人女性ってコワい…



いや、女性がコワいのか?



僕は紳士的に、全く感情を込めずに『ありがとうございます』とだけ言い、振り返る事もなく、その場を去った。



ふと看板を見ると、昔上司が行ったマッサージ屋さんだった。