こちらは『鍵のかかった部屋』榎本径シリーズ最新作『ミステリークロック』の感想です。


なんと、犯人が捻じ曲げたのは時間だった?!


いよいよお話が大きく動き出しましたね

鍵ここまでの簡単なあらすじ
榎本と青砥は、ミステリー作家森玲子の作家生活30周年を祝う晩さん会に招かれた。
しかし、主役の玲子は締め切りに追われ執筆をしなけばならず、その間、客は余興を楽しむことになる
余興は、コレクションしている時計の価格を招待客に当てさせるというものだった。
そして、客が景品目当てのクイズに夢中になっている間に悲劇は起こっていた。
2階で執筆中の玲子が床に倒れ息絶えていたのだ。
傍らからは、コーヒーカップと猛毒のアコニチンの小瓶が発見され、それを見た彼女の夫は激高した。
彼は「この中から犯人を特定し射殺する」と言い出したのだ。
楽しいはずの晩さん会は、一瞬のうちに私設法廷の場となってしまった。
誰もが自身の無罪を訴える中、森玲子は毒を使った殺人のアイディアを試しているうちに誤って
事故死したという結論にたどり着くのだが・・・

鍵今回の動き
このストーリーに起承転結があるならば、これは転になるのかな?
結局、真相はわからないまま、時が経過し意外な展開が待っていたようです。
一連のミステリアスな殺人事件がなんとTV放送で再現されることになりました。
なんとも奇想天外な展開です。 しかもTV局の社長の肝いり企画で、DVD化されるとか・・?
そして、榎本をはじめ、出演者はドーランまで塗って、俳優と女優になるわけです。
榎本さんはドーランを塗ったらお人形さんみたいになりはしませんでしょうか?(笑)

でも、ここから榎本径が大きく動き出します。
実は、このTV放送の目的は、森玲子を殺害した犯人を白日の下に晒すためのものだったのです。
ここから榎本の超~超~超~長いセリフが続きます。((;^_^A大野くんガンバレ!!)
榎本理論で犯人を暴き出すわけです、これは、痛快な展開になりそうです。
そして、極め付けの鍵になるものは やはり 時計だった!!
犯人は、すべての参加者に時間を錯覚させ、その間に事を起こしたというのだろうか?

鍵今回の萌えポイント
榎本さんは、いつから自虐ネタを言うようになったんだろうか?
撮影に入る前にこんな言葉を漏らしています。

「参りますね、まるで、初めて空き巣に入る泥棒みたいな気分です」

ドーランを分厚く塗っているせいで、旅芸人のように見える榎本が、小声でつぶやいた。
あんたの場合、それは比喩ではなく完全な実体験だろう。

盗人猛々しいとはまさにこのことだと思いました。貴志先生、ますます面白くなっています。
やっぱり、今回のお話は舞台で見たいようなつくりですね。もちろんドラマですけれど
場面があまり変わらずに出演者の表情がコロコロ変わる様子は舞台に向いていると思いました。
まぁ、主演俳優さんも共演者様も売れっ子なので実現は不可能だと思いますが
榎本、青砥、芹沢の3人の絡みが舞台で見れたら最高でしょうね~絶対に見行きます!!
それはそうと、そろそろ、原作に芹沢弁護士を登場させたらもっと面白くなるのになぁ~
などと思ってしまいました。

感想と言うより希望的観測ではありますが、「ミステリークロック」はいよいよ面白くなってきました。
次回は、榎本の推理の全容が明らかになりそうです!!楽しみですね!!
それにしても、小説を読むだけで 榎本径くんがボワンっと出てきますね
脳内再生は楽勝そのものです(笑)

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