模試の怖いところは、その結果に一喜一憂して、学習のパフォーマンスを下げてしまうことだ。
所詮模試は「もし」でしかない。
模試の結果で合格が決まるのなら分かるが、そんなアホなことはない。
模試が散々悪くても、第一志望大学に合格した生徒など沢山いる。
模試を通して自分の至らぬ点に気づき、それをしっかりと見つめて、学習行動を高めていくことが大切。
バカな親子は模試のたびに「喧嘩」やら「懲罰」やらの「家族ゲーム」に興じて、本来やるべきことから遠のいていく。
模試の結果を絶対視する必要はなく、塾の先生から詳細な対策案をしっかりと聞いて、ヒステリックな感情を親子で抑えていきませう。
基本的に、このあたりの大学受験生は(高校は)、模試が多すぎるし、しかも具体的な学習指導まで繋げていない。
ただやらせているだけ。
偏差値40以下の生徒なんて、模試をやる前に英単語やってろ!なのよ。
また、この地域には中3生が「学調」なる模試もどきを9月頭にやるのだが、まあそれ自体に大した意味はない。
受験で使えるわけではなく、あくまでもモチベーションを高める契機。
なのに、むしろ逆に親子喧嘩の火種となってモチベーションだだ下がりの御家庭もあると塾外ではよく聞く。
そもそも目先のテスト勉強をグダグダやってきたような子が、範囲の広いテストでそう簡単に結果が出るわけがない。
学校の宿題だけやってて、受験力がつく生徒は静岡には殆どいない。
いたとして、親の頭の遺伝が良かったか、遺伝の気まぐれ突然変異。
日頃、記憶力を鍛えて、難易度の高い問題に挑戦していないと、「入試」系の問題は解けないのよ。
また、夏期特訓を頑張ったとしても、その結果が出るのは10月ごろである。
何かしら頑張って、人に誇るスキルをもった大人なら、「能力」というのはナカナカ簡単には身につかないことを知っている。
中学生にとっての高校受験は、大人が考えているほど「簡単」ではない。
簡単に伸びると考えている親御さんは、実際の入試問題を一か月勉強して解いてみるとよい。
義務教育範囲の「常識」であるが、これがうっかり忘れているものであり、そしてまた覚えてもことごとく抜け落ちていくものだ。
またよしんば出来のいい親御さんであっても、子どもが遺伝の気まぐれで悪い方であった場合、出来の悪さを責めるのは酷。
私が言いたいのは、子ども目線で、子どもの現状から、「これからの成長を促す言葉」をかけてやって欲しいということ。
模試なんかは所詮「もし」でしかないのだから、うまく活用するしかないのだ。