てんつぶ

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tengenのブログ

読んだ本。

古閑志保梨シリーズ、深川駕籠シリーズ、マスカレードシリーズ、円紫さんシリーズ。

シリーズ物は登場人物になじみがあるから読みやすい、つい選んでしまいます。

 

6月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2875
ナイス数:415

太宰治の辞書 (創元推理文庫)太宰治の辞書 (創元推理文庫)感想
円紫さんシリーズ6作目。連れ合いや中学生の子供もいる大人になった編集者の私。☆「舞踏会」にて<お菊さん>を<お菊夫人>と書いた芥川龍之介のこだわり☆太宰治の「女生徒」の謎を探求する私。元ネタである太宰のファン有明淑の日記から読み解く☆「舞踏会」「女生徒」ら書物探索の経過を円紫さんに聞いてもらう私。だが円紫から新たな疑問が投げかけられる☆円紫さん若き日々、北村薫自身の後日譚 ☆彡花火/女生徒/太宰治の辞書/白い朝/一年後の「太宰治の辞書」/二つの「現代日本小説体系」
読了日:06月30日 著者:北村 薫
マスカレード・ナイト (集英社文庫)マスカレード・ナイト (集英社文庫)感想
シリーズ3作目。匿名通報で若い女性の他殺体がマンション自室で発見された。続いて警視庁へ届いた密告状ではホテルコルテシア東京で大晦日に行われるカウントダウンパーティにその犯人がやって来ると書かれていた。かくして捜査一課の新田浩介はまたもやフロントクラークとして潜入することになる。コンシェルジュとなった山岸直美へは次々とお客様からの難題が持ち込まれる。果たしてマスカレードナイトと呼ばれるカウントダウンパーティーで何かが起こるのか?犯人を探し出せるのか?そもそも通報者・密告者は何者?☆彡最後は想像つかない展開。
読了日:06月25日 著者:東野 圭吾
花明かり 深川駕籠 (祥伝社文庫)花明かり 深川駕籠 (祥伝社文庫)感想
シリーズ3。駕籠舁きの新太郎と尚平はおゆきのいる坂本村で老夫婦と知り合う。妻およねの余命僅かと嘆く庄兵衛。二人はおよねの夢最後の花見へと一肌脱ぐ。花見の場で居合わせた千住の駕籠舁き・寅とその客・村上屋六造が早駕籠勝負をけしかけてくる。そこに大家の木兵衛が入って千両の懸賞が何と命を懸けた万両のいざこざに発展する。☆雨の日の客生花店花椿の女将そめ乃に新太郎が一目惚れ。心配する尚平は相談した香具師の浩蔵親分から、女将の方もあの日以来ぼんやりしているらしいと聞く。相思相愛か。新太郎恋の結末。☆彡花明かり/菖蒲の湯
読了日:06月20日 著者:山本 一力
お神酒徳利 (深川駕篭) (祥伝社文庫 や 12-3)お神酒徳利 (深川駕篭) (祥伝社文庫 や 12-3)感想
深川駕篭シリーズ第2弾。進展しないおゆきと尚平に悶々とする新太郎。読んでるこちらも悶々する。☆篠田屋から出火、火は小網町に向かっている。そこには新太郎の実家である杉浦屋があった。勘当された身だが新太郎は現場へ駆ける。☆二人は飯屋で材木屋丸木屋を狙う策略を小耳にはさむ。丸木屋の用心棒を務める芳三郎一家と材木置き場で網を張る。☆浅草寺仲見世に足を運んだおゆきと尚平だが口論になってしまう。その帰りにおゆきは何者かにさらわれる。心の中で口論を後悔する二人。誘拐の犯人とその目的は?☆彡紅蓮退治/紺かすり/お神酒徳利
読了日:06月17日 著者:山本 一力
深川駕籠: 時代小説 (祥伝社文庫 や 12-2)深川駕籠: 時代小説 (祥伝社文庫 や 12-2)感想
深川の駕籠舁き新太郎と尚平の物語。江戸市井モノながら実はアスリートモノの側面も☆鳶の親方辰蔵と髷をかけた勝負が始まる☆遠路松茸を運ぶという飛脚仕事を頼まれる☆成り行きで二千両を賭けた早駆けや相撲試合をする羽目に☆賭場を開くアコギな武家を懲らしめる☆勘助との喧嘩が四人の駆け比べに発展し、黒江町盛り上げに札まで売られる大騒ぎへ☆大売れの札に同心の横やりが入る中、駆け比べが始まる☆妨害を阻止された大野同心は新太郎を罠にはめ牢屋にぶち込む☆彡菱あられ/ありの足音/今戸のお軽/開かずの壷/うらじろ/紅白餅/みやこ颪
読了日:06月13日 著者:山本 一力
内視鏡検査室 (ぶんか社文庫 き 2-6)内視鏡検査室 (ぶんか社文庫 き 2-6)感想
副作用解析医・古閑志保梨シリーズ4。健康だった大手老舗料亭の社長が大腸ポリープ検査の際に死亡した。病院からは前投薬のオーパスタンによるアナフィラキシーショックと報告された。亡くなった社長の銀行貸金庫の鍵と隠し子の存在が見つかる。副社長である妻は調査に奔走する。だが銀行担当者は突然の退職のうえ失踪。そして主治医が行方不明。 看護師も消え、銀行支店長までもが。。。 オーパスタンの誤使用と見抜いた志保梨。 謎の失踪事件に巻き込まれてしまう。 ☆彡 ちょっと終わりが尻切れトンボ。
読了日:06月07日 著者:霧村 悠康
デ・キリコによるデ・キリコ展 (1973年)デ・キリコによるデ・キリコ展 (1973年)感想
今、東京都美術館にて開催中で秋には神戸市立博物館へやって来るらしい。懐かしくて図録を引っ張り出して見返しました。
読了日:06月05日 著者:
脳漿溶解 下 (ぶんか社文庫 き 2-5)脳漿溶解 下 (ぶんか社文庫 き 2-5)感想
自社製品の毒性に気づき解毒剤を開発する研究者・網代木行人。だが上司の角田所長に研究データを奪われる。自ら開発した毒性の強い防腐剤の解毒剤を手に入れた角田は二重の資金源とすることを目論む。一方、次々と見つかる脳漿溶解の患者から共通の食品が見つかる。健康食品ロネマリン。あるロット製品から大量のテンドリーワンが検出された。この化合物こそが急激な脳漿溶解を引き起こしていたのであった。志保梨は調査協力してくれていた原田医師に連絡をとるも突然死していた。もうひとつの協力医院・西岸医院を訪れたのだが彼女も危機に陥る。
読了日:06月04日 著者:霧村 悠康

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