ふがいない敗戦~アジア大会サッカー
まさにこれが日本のサッカーだ!といえるゲームだった。
ボールポゼッションは6対4ぐらいで上回ってはいるものの、自陣でボールが動いている率も6対4ぐらいだったろう。ボールをもらった選手は良くて横パス、ほとんどが後ろ向きになりバックパス。相手からのプレッシャーに脅え、あたふたとボールをまわす姿はドーハの悲劇当時からまったく進歩していない。それでも当時はアジア相手にボールを回せるようになったことを評価できたんだが(笑)。ゲームに出ていたのは、ほとんどがJリーグでレギュラーを獲得している選手たちだ。彼らが北朝鮮の選手相手に1対1でビビることが信じられない。Jリーグのほうがもっとレベルの高い戦いをしているんじゃないの?国を背負ったときのメンタルが弱いということなんだろうかね。
失点するのは仕方がないが、問題はその後の戦いぶりだ。負けているのにボールをまわすだけでシュートがまったくない。いやシュートどころかゴール前へのクロスボールすらない。動きは鈍いとはいえ平山を最後まで使ったのはゴール前でターゲットにするという反町監督の意図があったのではないのか?それなのにゴール前へのロングボールは全くなく、業を煮やした平山がセンターサークル付近でポストプレーをしている有様だ。だいたいスピードがない平山がセンターサークルでポストプレーをしてたらゴール前には顔を出せないでしょ。機能してないんだからとっととカレンに代えればいいのに、カレンを投入したのはの残り2分を切ったところ。1分で何しろって言うんだ?負けている時のやり方じゃないだろう、反町監督?7人でゴール前を固める北朝鮮に対しては遠めからでもどんどんシュートを撃ち、こぼれ球をFWがもう一度シュートする他に方法はないではないか?だいたい負けたらおしまいなのに、どうしてあのような戦い方になるのか?降格争いや入れ替え戦の必死さが必要な場面ではないか!どうして平気でバックパスが出来るのか?なんで?なんで?なんで?
サッカーはどんなに大事にボールを保持していても、いずれ敵に取られてしまう競技だ。であるならば消極的にボールをまわすより、前を向いてどんどん勝負を仕掛けていくのが正しいやり方だ。勝負して勝てない選手は代表に入らない。今更ながら中田英寿が言っていた1対1の弱さを実感させられる。
自信を持て!
そして勝負しろ!
代表に必要なのはメンタルの強さと勝つためのはっきりとした戦術を提示できる監督だ。