調味料 砂糖の会
先日、いろは食道 日本の調味料砂糖の会を開催致しました。今回は、砂糖の歴史、栄養や糖質制限について、砂糖と上手に付き合う方法、砂糖の使い分け、などなど、色んな方面から砂糖についてお話ししました。また、ワークでは、砂糖の主な原料である、サトウキビを実際に切り味わってもらいました。砂糖10種の試食↓無農薬、無科学肥料、無添加のこだわりの前田さんの純黒糖も味わって頂きました。本当に美味しいと好評でした！沖縄菓子の１つである「鬼餅 オニムーチー、ムーチーカーサー」試食して頂きました。月桃の葉が独特の香りを放ちます。年中行事食の１つである鬼餅は、かつてはどの家庭でも作られ、食べられていました。かつては長寿県1位であった沖縄も、急速な食の欧米化により、65歳未満は短命県1位です。この状況を変える為に、沖縄では農業の在り方を見つめ直す動きが起こっています。有機栽培 サトウキビ畑 農水苑虹いろは食道の活動を通じて、いつも思うことが１つあります。第1回目の出汁の会でお世話になりました、築地のタイコウさん（鰹節問屋）がおっしゃっていました。「本物は3%しかない。下手すれば本物は1%だよ。」それは、砂糖も同じで、前田さんの作る純黒糖も大量生産が出来ません。昔ながらの製法で作り、黒糖の不純度合が高い為、風味も味わいも多く、生鮮食品であるが故に流通に乗せるのが難しいのです。この1%の本物とは何か…それは、人間と自然が無理なく共生できる数字なのだと思います。どちらにも、負担をかけずに、自然の生態系を壊さずに、私達が食べられることが可能な数字は1%です。それでも私達は生きなければなりません。現代を生きる私達に欠けているのは、食に対する生命観ではないのかと思うのです。白米が毎日食べられること、血合い抜きの一本釣りの鰹節が手に入ること、四六時中冷たい水が飲むことができること、普段から、甘い食べ物が食べられること、わずかな旬を味わえること。当たり前の暮らしがどれほど有難いか。お砂糖（食材）が悪いわけでは決してありません。私達の食べ方と、考え方です。正しい知識を持ち、正しい食べ方をしましょう。いろは（基本）を知らずして、応用は出来ません。自然の恵みに対し感謝をし、畏敬の念を持ち、毎日ご飯が食べられる、いのちある今に改めて感謝したいですね。取材協力して下さいました農水苑虹 前田英章さん有機畑 ガンジュバル 久手堅憲珍さん、食と農を考える会の皆様、よんき産業研究会 大城喜信さん、JOY工房&茶屋與儀喜美江さん、長嶺弘子さん心より感謝御礼申し上げます。和食のいろは、食の道はまだまだ続く…次回は12月18日（日）年内最後のいろは食道です。是非ご参加下さい。
