- 前ページ
- 次ページ
こんにちはYUJIです。
本日は貸借対照表の
純資産についてお話いたします。
貸借対照表は3つのブロックから成り立っております。
「資産」と「負債」と「純資産」です。
このような感じです。
式で表すと・・・
「資産合計」=「負債合計」+「純資産合計」
となります。
また、「資産合計」-「負債合計」=「純資産合計」
と見ることもできます。
そのため、純資産は
資産が負債より大きい場合→プラス
資産が負債より小さい場合→マイナス
となります。
純資産がマイナスということはどういうことか。
これは資産をすべて現金に変えたとしても
負債を返済しきれない状態ということです。
極めて危険な状態と言えます。
このように会社の財政状態を見るうえで
純資産の合計は大切ですので、
貸借対照表を見るときはまず先に
この純資産がプラスかマイナスかを注目しましょう。
税引前当期純利益を簡単に説明すると、
通常であれば稼げた利益に、
突然の災害や事件などの影響を反映した利益をいいます。
税引前当期純利益は
経常利益から『特別利益』と『特別損失』を
足し引きして算出されます。
『特別利益』とは建物や土地を売却して得た利益をいい、
滅多に生じない臨時の利益や多額な利益をいいます。
『特別損失』とは地震などの自然災害によって
建物や工場が損害を受けた時の損失をいい、
滅多に生じない臨時の損失や多額な損失をいいます。
特別利益・損失は以下の代表項目があります。
『特別利益』・・・固定資産売却益、投資有価証券売却益
『特別損失』・・・固定資産売却損失、固定資産除却損失、投資有価証券売却損失
『税引前当期純利益』の区分はここです。
この部分は会社の通常活動外で発生するので、
軽視されがちですが、逆に通常活動外だからこそ、
『この会社に何があったのか?』を見るには重要な箇所となります。
次回は最終利益の『当期純利益』を説明いたします。