土曜日の朝
クラハに行った

コロコロ笑うコヅが
ネット越しに見えていた

ファンサでコヅに
その人の写真見せた
わかる？
わかります
とのことだった

彼は広島のスタジアムで
私に
ゆりべーさん一緒に写真撮ってもらえませんか？
と言ったコヅサポだった
は！？
何で私とわかるんだ？
不思議だった

そして
帰りの広島駅でまた
偶然一緒になったんだ
あの～誰なんですか？

でコヅにきくことにしたんだ
余談

ケイにバクダン型の包みのプレゼント
渡してきた
それはもちろん
ケイの誕生日のプレゼント
そしてそれは
メロン
私の中では
お祝いはメロンと決まっているからだ

マグに
これから運転して
名古屋に行くよ
そう
言った
どっちが先に名古屋に着く？

午前10時半頃
聖籠を出発した
ここからだと約500km
何度も休憩した
朝家からクラハまで100km運転したし
それも入れて
結構疲れていた
名古屋のホテルに着いたのは
18時半頃だった
ただ
よくは眠れなかった

明日の
貴章とコヅのことを想ってだ

朝4時半
もう目が覚めてしまっていた
瑞穂には６時半ころに着いた
いつもの駐車場に車を停めて

９時ダンマク事前搬入
ホームのメインに入れてもらった

私はユニを着ていなかった
着れなかったんだ
バックの中に
貴章ユニと
コヅユニを持っていた
どうしても着れない私だった

そして
メンバーの発表
え！
コヅが
おらん
何処をどう見ても
コヅがいない
昨日のクラハで
コヅの様子が
そう言えば
少し変だった

いないのか
コヅ

私は
相当
ショックだった

競争の世界だから
仕方がない
でも
コヅに
名古屋に来てほしかった

選手バスの入り待ち
新潟のバスは早く来た
手を振る
昨日クラハにいたのに
名古屋に来たんだ
そう監督
選手は思ったことだろう
吉田監督が
頭下げてくれた
そばにいた名古屋サポが
スゲーな
そう言った
だって知っているもん

私の席は
シーズン券だから
名古屋ホームゴール裏だった
いつもの場所に

アップの姿を追っていた
マサルが名古屋の室内練習のその中まで入って行くのが見えていた
タイシに挨拶に行ったんだ

貴章が新潟のスタッフ選手に挨拶に行った
ニコニコ笑う貴章

対岸の新潟のちゃんとが
木霊みたいに聞こえていた

今日のマッチディーは
貴章だった

試合開始
私は1歩だりとも動けず
座ったままだった

貴章は今日は
仕掛けにいかない

私の目に入ってくるのは
昨日会った選手達だった
この場所は
この場所

ハーフタイム
ユウキが
マサルと豪に
指示だしながら
帰って行った

ケイと力が
ハイタッチして
そのあと
ケンゴとハイタッチ
ケンゴケイの後ろ頭
叩いていったし

昨日の豪
にこやかだった
メンバー入り決まっていたんだろう
広島で豪に用意した差入れ渡せなかった
でも昨日は渡せてた
その豪のゴールが決まった

試合は名古屋が勝ち
新潟が勝てなかった

魂揺さぶられてる

切なくて
涙でる

なんで
私
ここにいる

今日今
ここ
名古屋のゴール裏で
名古屋の勝ちどき
上げること
私には出来ない

選手がくる前に
そこを後にした

私の身体の中の
何かが
壊れていく

私の中の新潟の血が
私を許せないでいた

歓喜に沸く名古屋のゴール裏には
いられない

貴章には
私がついていなきゃ
そう
ずーっと
思ってきた

でも
今は
新潟に帰りたい

出待ち
最近
貴章はいつも
手を振ってくれる

新潟のバスが出て行く時
ケイがどした？
て顔で観てた？
イヤ
ケイはいつもみたいに
手を振りかえしてくれただけ
私のなかに
苛責が生まれていたから
そう見えていたんだ

世界で一番
矢野が好き

世界中が敵でも
かまわない

そう
ずーっと
思ってきた
これからも
そうだと
思っていた

私の中の
新潟の血は
変えられない

私は
いったい
何者なんだ

砂時計を
逆さにする
あと何回
ひっくり返したらいいんだろう

私
新潟に
忘れ者してきた

次は
スワンで会いたいよ