- 愛はなぜ終わるのか―結婚・不倫・離婚の自然史/ヘレン・E・フィッシャー
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この本によると、 男は浮気者で女は貞淑というのは、農耕時代に種全体の生存率を上げるために出てきた考え方。
農耕は生産を狩猟より確かにするが、土地に縛られ、生産能力は力(本当に純粋な意味での耕す「力」)のある男性に頼っていた。
力のない女性の地位は低下をし、女性の経済的・社会的地位は相手の男性次第という状況だった。
土地を守るためにも、誰の子供かはっきりしない状況、財産がばらばらになる状況はさけたいので、女の貞淑(父親がだれかはっきりする)は必要であった。
財産が不動産だから、それをわける離婚も難しかった。
財産を守るために、結婚は一生ものであった。
また、女性は生産力を持っていなかったので、社会的、経済的地位をあげるためには、「結婚」という手段しかなかった。
原始の狩猟・採集時代は男性の狩猟と同じくらい、女性の採集も食糧の獲得には重要で、お互いが欠けては困る存在であった。
この時代、男女はお互いをパートナーとして必要としていたけど、女性にとってパートナーが経済的・社会的未来のすべてではなかった。
女自身に生産手段があり、自分の血縁や友達という味方もいる。
現代は、また女性も自分の生産手段を持ちはじめ、自分で社会的・経済的地位を上げる手段を持てているので、「良いパートナー(結婚相手)」というのを「男性の経済力」だけで選ばなくて良くなった。
ということが、書かれてあった。
自分の生存率がパートナーの経済力にすべてかかっているという状況でないことはうれしいけど(もちろん相手の経済力が良いにこしたことはない。)、いくら離婚が昔より手軽なったとはいえ、狩猟・採集時代のように 4、5年で相手を変える習慣はまだあまりなく、大多数の人は結婚するときは一応は「死が二人を分かつまで」一緒にいるという前提で考える。
この人との結婚はとりあえず4年間なんて風に考えられたら、もっと結婚って気軽で手軽なんだろうね。
でも、現代の人間の子供は4年では独り立ちしないから、狩猟・採集時代ともまた勝手が違う。
結婚しなくてもいろいろ許されている時代に、考えれば考えるほど意味がわからず結婚って難しい。
ベストな人生のパートナーってなに?一生自分を応援してくれる人?
一緒にいるだけど、自分の生きる力が湧いてくる人のこと??
※今回の記事は①、②ともにはしょって部分をとりだして書いたので、誤解があるかもしれないので、興味がある方はぜひこの本を読んでくださいね~。
今度はこれを読んでみよう↓
- 人はなぜ恋に落ちるのか?―恋と愛情と性欲の脳科学 (ヴィレッジブックス)/ヘレン フィッシャー
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