2005-03-05 22:20:16

「サンリオの由来は‘山梨+王’はガセ」というのは本当なのか?

テーマ:企業
 今年は1月に雑誌『ダ・カーポ』巻末の「ネーミングの謎」のコーナーで、2月にはフジテレビの『トリビアの泉』の「ガセビアの沼」でと、立て続けに

「サンリオ」の社名は、山梨県出身の創業者が『山梨の王になりたい』との意味で『山梨王』と名付けたのはガセ

ということがネタになっていましたね(って、『トリビア』は見ていないんだけどね)。んで、その補足説明で

本当はスペイン語で「聖なる川」という意味

という、現在の公式見解が紹介されていたりしたのですが……これ見たとき、「こんなの、後付けに決まってるじゃん!!」とか思いまくったのですよ。だって僕、何かで社長本人が「‘サンリオ’の‘サンリ’は山梨のことです」っていている記事を見たことあるしなぁ。

 ってことで、このネタはいずれ真相を明らかにせねばなるまい!!とか思いつつも、休日出勤連発モードで全然調べられなかったのですが、今日、ようやく大宅壮一文庫(評論家・大宅壮一さんによる、雑誌専門の図書館)に行って裏を取ることができたので、ここに報告させていただこう!とか思った次第。


 で、まずはグダグダ言うよりは証拠を読んでもらったほうがいいかな?とか思ったので、核心に迫りまくっている雑誌の記事を引用させていただきましょう。まずは『週刊現代』1978年6月8日号に掲載された、「全経営者必読の対談レポート サンリオの奇跡 初めて明かされた衝撃の内幕」という記事から。これによると

この会社が社名を「サンリオ」としたのは昭和48年である。それまで「サンリオ」というのは山梨シルクセンターのブランド名であった。サンリは山梨の音読みだ。その後にオをつけたのは、なんとなくゴロがよかったからだという。ただ、世間では山梨王の字をあてて、ビッグビジネスを狙う辻の野心をそこに読み取ろうとしている(注:「山梨シルクセンター」というのはサンリオの旧社名で、「辻」というのはサンリオ創業者にして社長の辻信太郎さんのことね)

のだそうで……。この記事だと、どこをどう読んでも「サンリオの‘サンリ’は山梨のこと」と解釈することしかできないですよね(ちなみに、この記事のタイトルにも用いられている『サンリオの奇跡』、同名の本が出版されています。僕が始めて「サンリオ=山梨由来」と認識したのはこの本かも)。

 もっとも、この記事だけだと「どっかのライターが憶測で書いたんじゃないか?」という言い訳もできるかもしれないのですが……

 続いて発掘した雑誌『宝石』の1980年7月号に掲載された「山野彰英のナイス・ミドル社長のパワーと魅力を撃て! 第5回 辻信太郎」における、山野彰英さんと辻信太郎社長の対談によると……

山野 「その社名の由来なんですが、辻さんは大変に郷土愛の強い方でいらして、サンリオとは、山梨の王、つまり“山梨王”という話を耳にしたことがありますが、真偽のほどは、どうなんです?

辻 社名の由来については、いろいろとおもしろいものがありまして、なかには、利益を産む男だというので“産利男”なんていうのもあるんです(笑)。でも、実際は“山梨シルクセンター”というのを音読みして“サンリ”、それだけじゃ格好がつかないから、“オ”をつけようじゃないか、ということでサンリオにしたんです。


などと、社長さん自ら「サンリオ=山梨(サンリ)+オ」であると認めておられますよ!!ま、上に挙げた2つの記事を総合すると


「“サンリオ”の‘サンリ’は‘山梨’の音読み。ただし“オ”は‘王’‘オー!という意気込み’などの意味はなく、単なる語感」


ってのが、サンリオの社名の、元々の由来なのでしょうね。

 では、いつ頃からサンリオが社名の由来を「山梨+オ」から「スペイン語で‘聖なる川’」にしたかなのですが……

 古本屋で100円でゲットした『サンリオ物語』(サンリオ出版・1990年)では

「いちごの王様を自認していた辻が、郷里の名前「山梨」の王さまをもじってつけたのだ、とのちにいわれたが、辻は一笑に付す。「サンリ」が「山梨」とまったく無縁とは思われない。ただしそんな単純なものではない、と辻はいう。(以下、国際的観点がどうたらとか続くが、長いので割愛。興味がある人は公式ページなど読むが吉)

のだそうで。辻社長、自分の発言を他人事のように一笑に付していますね(笑)。まぁ、1980年から90年の間に、サンリオ社内でもCI戦略がいろいろ練られ、社長もその戦略にそっていろいろ発言するようになったのでしょう。


 ってことで、僕的には

「‘サンリオ=山梨王’ってのは正しくはないけど、根本を辿った場合には、‘サンリオ=スペイン語で“聖なる川”よりは真相に近いんじゃない?」

という結論でいいんじゃないかと思った次第の今日この頃です。


 なお、似たように、社名の由来がいつの間にか変わっていた会社としては、ゲームメーカー・コナミ(創業時はコナミ工業)の

創業時の4人のメンバー(上月景正・仲真良信・松田拡・石原祥吉) のイニシャルから、KOzuki+NAkama+Matsuda+IshiharaでKONAMI

が、上月氏以外がコナミを去るという大人の事情(推測)により

市場のどんな大波も、「小波」に変えてしまえるような安定経営を目ざしたため

という、意味がよくわからない理由になっていた、ってのも挙げることができますよ。



 あと、全然関係ないのですが、僕は

・社員のボーナスをサイコロ博打で決めていた

・貴族研究所などという得体の知れない研究所を設立して日本人貴族化計画を目論む

・「兜町は俺が動かしている」と豪語するほど株式投資にのめりこむ(で、会社を潰しかける)

ムチャなエピソード満載のサンリオ社長・辻信太郎氏を心からリスペクトしております(マジで)。ま、この辺のエピソードは有名なので知っている方も多いと思いますが、ご存じない方は『勝手に会社案内 2004』(インフォバーン)など読んで、その商品と社風のギャップの激しさにクラクラするが吉!とか思った。
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2004-09-28 01:56:37

ビックカメラの「ビック(BIC)」とは何か?

テーマ:企業
「アニメ『キャプテン翼』の主題歌・『燃えてヒーロー』の歌詞に登場する“チャンバ”とは何か?」



と並ぶ、20世紀最後の謎といえば



「ビックカメラはなぜ"ビッグ(big)カメラ"ではなく"ビック(bic)カメラ"なのか?」



ですよね(異論は却下)。



 で、このネタに関しては、僕も何度もネットで調べたものの、ページによっていろんな説があり、ズバリな由来が分からなかったのですが……



 なんと、ビックカメラの2005年度新入社員募集のページに、史上初めてビックカメラの公式見解が書かれているのを大発見!!ってことで、ここに転載させていただきまくる次第なのです。



かつてアメリカ領で使われていた言葉、「Bic」は「Big」に近い意味もありますが、見た目の大きさより中身を伴う大きさを表す言葉でした。

ただの大きな石ではなく、若く新しい感性を持った、小さくても光り輝くダイヤモンドのような企業になりたい。

そんな希望を込めて、ビックカメラは誕生しました。




 ってな感じだそうで。ま、知ってしまうと面白くない由来ですね~。「ビックリするくらい安いからビックカメラ」の方がイカすじゃん、とか感じまくる次第の今日この頃なのです。
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