②本の装丁
昨日で夢二装丁、吉井勇著の本の紹介が終わりました。これから少し年代別に夢二の装丁をご紹介しましょう。
本日とりあげるものは明治44年12月13日発行、柴田流星著「伝説の江戸」です。この本では表紙は夢二に頼まなかったのですが、中には10枚もの夢二が描いた挿絵が入っています。表紙の装丁も夢二に頼めばよかったのに・・・と私は個人的に思います。挿絵のみでも長田先生の分類では装丁本に含まれていますのでご紹介します。
当時はやはり装丁と言う仕事が正当に評価されていなかったのでしょうか。本のどこにも夢二の名が記されていないのです。名前がありませんから夢二にとても関心がある人で無い限り、見過ごしてしまっていたものだと思います。初めて見る方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか。非常に素晴らしい挿絵ですので、今日と明日で10枚の挿絵をすべてご覧に入れたいと思います。
扉 不破伴左衛門
白井權八
吉田少将の室
小さん
おきく
続きはまた明日ご紹介しましょう。
館長 木暮 享