徒然なるヨッシ~の雑学日記

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雑学日記 その502(素朴な疑問編27)

みなさま、お疲れ様です。

 

8月も早いもので、終わりになってしまったけれど、まだまだ蒸し暑い今日このごろですが、いかがおすごしでしょうか。

 

 

さて、今日も前回の続編と参ります。

 

『なぜガスの火は青いのに、ローソクの火は赤いのか?』

 

一般的に、ローソクからは、すぐに赤々とした火が連想されるでしょう。昔は「青火」といえば、鬼火、狐火のことで、(あや)しい火を表していました。それとは対照的に

赤こそが正真正銘の火の色というのが、昔から定着してきたイメージです。

ところが、ガスバーナーやガスレンジの火は、ローソクの火よりはるかに火力が強いというのに、ちっとも熱くなさそうな青い色をしています。赤は熱く青は冷たいというイメージは、見事に裏切られているわけです。はたして、火における赤と青には、いかなる関係があるのでしょうか。

結論を言ってしまうと、実は我々が慣れ親しんできた炎の赤とは、(すす)が輝く色なのです。ローソクの成分には、炭素が多く含まれています。炭素には不完全燃焼しやすい性質があり、火で燃えると煤の粒子(りゅうし)を生じます。

この煤(炭素粒)は、熱せられることによって赤く輝きます。ローソクの炎が赤く見えるのは、そのためなのです。

一方、ガスの炎は、炭素が混じらないことで空気が十分に混入するため、完全燃焼します。小学校の理科の実験で、ガスバーナーを扱った時のことを思い出したいただきたいです。ガスバーナーの筒には空気の量を調節するダイヤルがついていて、このダイヤルを回して空気の量を絞ると、青かった炎が赤に変わります。これも、酸素の量が不十分になり、気体不完全燃焼して煤を生じるためです。

簡単にいうなら、赤は不完全燃焼の色であり、青は完全燃焼の色ということになります。それでは、キャンプファイアーの炎なども、やはり“不完全燃焼”の色をしていることなのでしょうか?

キャンプファイアーの炎は、ローソクの火とはくらべものにならないほど勢いが強いです。しかし、その燃料は木です。木にも、やはり多くの炭素が含まれています。

つまり、あの赤々とした炎も、木に含まれた炭素粒が明るく輝く色に他ありません。ひたすら酸素が燃えているならば、キャンプファイアーの炎もまた青くなるはずなのです。

 

このように、火の色が赤であるというのは、長年にわたって人間のあいだに広まってきたコンセプトということになります。もちろん、青い炎が存在するからといって、火は赤いというイメージが否定されるというわけでは、ありません。

火は赤い、それはそれで、いいのです。

 

 

 

さて、いかがでしたでしょうか。

 

それでは、次回までごきげんよ~!

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