こんにちは。相変わらず暑い日々が続きますが、体調管理にはお気をつけください。前回、ウィンブルドン1回戦イズナー選手VS.マユ選手の試合の行われた日の命式をご紹介しました。実はこの試合は2回の日没サスペンデッドを含んで、3日間に渡って行われました。今日は、その中日と最終日の命式をご紹介します。
昨日、ご紹介しましたが、試合開始日の命式を再掲します。三柱に天中殺(空亡)は無く、星の流れは主星(己:車騎星)から始まり、東西の星(人体図の両手の星)の鳳閣星、調舒星で止まります。
2010年6月22日(辰巳天中殺)
日: 癸卯 / 鳳閣・天貴
月: 壬午 / 石門・車騎・天馳
年: 庚寅 / 玉堂・調舒・天恍
次に試合の中日の6月23日の命式を示します。
この日は、年柱が天中殺となります。
2010年6月23日(寅卯天中殺)
日: 甲辰 / 禄存・天堂
月: 壬午 / 龍高・司禄・天極
年: 庚寅 / 車騎・貫索・天禄 →天中殺
星の流れは主星(己:司禄星)と右手の星、戊:禄存星から始まり、貫索星:甲 で止まります。つまり止まる星は日主:甲と同じになり現状が変化しないこと(試合に決着がつかない)を暗示しているという解釈もできる気がします。そしてこの止まる星の支はこの日の天中殺になっています。しかも始まる星は戊、己の土性の陰陽になります。
6月23日もファイナルセット59-59で日没サスペンデッドとなりました。
そしてやっとファイナルセット70-68で決着のついた日。6月24日の命式をご紹介します。
2010年6月24日(寅卯天中殺)
日: 乙巳 / 調舒・天恍
月: 壬午 / 禄存・玉堂・天貴
年: 庚寅 / 牽牛・石門・天将 →天中殺
この日も年柱天中殺になります。星の流れは、腹(南)の星(己:玉堂星)から始まり、頭(北)の星(庚:牽牛星)で止まります。しかし、この日は天干で干合(乙庚干合)し、干合変化後(乙→辛)、日干支(丙辛)で更に干合変化が起こり、命式は以下に変化します。
2010年6月24日(寅卯天中殺):干合変化後
日: 癸巳 / 石門・天報
月: 壬午 / 石門・車騎・天馳
年: 庚寅 / 玉堂・調舒・天恍 →天中殺
決着の着いた日に干合変化が起こったのは偶然でしょうか?星の流れは主星(己:車騎星)から始まり、左手の星(甲:調舒星)で止まります。止まる星、甲はやはり中殺されています。決着がつかなかった23日は、日主が甲で星の流れは甲(天中殺)で止まります。決着がついた24日は、日主が、乙→辛→癸 と干合変化を起こし、命式中の星の流れは、やはり甲(天中殺)で止まります。24日の日主:乙(→辛→癸)は、この試合の勝者:ジョン・イズナーの日主と一致します。止まる星は中殺された甲で、これはこの試合の敗者:ニコラ・マユーの日主と一致します。
この11時間超のすさまじい試合に関しては両者を勝者にしたいですが、引き分けがないのはテニスの厳しさです。両者を改めて称えたいと思います。