祖父他界のため、3日、月曜日は休診致します。 | 本業は歯科医。USBB EAST ディレクター、井若芳郎のブログ

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柴崎歯科院長、歯学博士、USBB EAST コンテストディレクター、ボディービルダーの奮闘記。


患者様各位、ご迷惑おかけ致しますが、4日、火曜日より通常診療致しますので、
宜しくお願い申し上げます。

今朝、大阪の今里に住む祖父が86歳で永眠しました。
祖父は若くして職人の道に進み、井若リード株式会社を独立させ、
父を育て、一人っ子の孫である私の成長を見守ってくれました。

祖父は80歳を超えても現役の職人として、同じく一人っ子である父には
まだまだ超えられない存在として技術を磨き上げていました。
私が、私立の歯科大学に進学したり、留学出来たのも祖父の援助が無ければ
かなわなかったかも知れません。

家業は主に高級繊維を織る織機のオサのエッジをミクロン単位で加工する
職人仕事であったため、これからの時代には大きく成長する産業ではないからと、
祖父は私が、中学生の頃から
何か資格や手に職をつけて、独立して自分の力で食べて行け
よくそう言う話をしていました。

祖父のおかげか、自分で言うのもだけど、手先は器用で職人気質に育ち
いつも、何か工夫をしたり改善改良を自然と考えられる様になりました。
今思い出すのは、祖父が83歳になっても、工場の機械の精度を上げるために、
工夫して、アイディアを入れて機械の図面を自分で牽いて、
この方がええもん出来るねんけどな~と両手に杖ついて、悪い膝を引っぱり歩いている姿が
誇らしく思います。

歯科医療に対する職人気質を受け継いだだけでなく、
祖父は、ゴツイ身体でした。
いかにも咬む力の強そうな顎に咬筋、戦後の昭和を生き抜いてきた強さが
顔に表れていて
私のカラダにもそれが受け継がれているのか
ボディビルにおいてもDNAが役立っているとしか思えません。
膝が悪いのも受け継いだのかもしれないが誇りに思っています。
何と言っても、83歳で膝が悪くとも両手に杖で歩いて仕事に行き、
一番の技術を誇るのは尊敬の念しかありません。

父も尊敬していますが、その上に祖父は最も偉大な存在でした。

残された祖母が心配でありますが、
最後は安らかであったらしく、苦しまないで本当に良かったと思います。

今日は飛行機が満席で、明日大阪に、祖父に会いに行きます。
私の、医院やその他ご迷惑おかけ致しますが、
宜しくお願い致します。

写真は去年の正月です。
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