【由来】
「迎」は迎える、「香」はかおりの意味である。このツボは手陽明大腸経に属すが、大腸と肺は表裏の関係で、肺は鼻に開きょうする。鼻がつまって通じない、臭いの嗅ぎとれないといった症状を主治する。ここに刺針すると宣通肺きょうの作用がはかられ、嗅覚が回復して、香味をよく迎えられるようになるようになることから、迎香と名づけた。

【別名】
衝陽

【位置】
鼻翼外縁の中央にあり、鼻唇溝上にこれを取る。

【解剖】
上唇挙筋、梨状口の辺縁がある。
顔面動脈、眼か下動脈の分枝、顔面静脈、眼か下静脈がある。
顔面神経と眼か下神経が吻合し、分布。

【主治】
鼻閉塞、鼻出血、副鼻くう炎による臭覚障害、口角のゆがみ。ツボの話-110307_2359~0001.jpg
【由来】
「禾」は穀物、「りょう」は骨の陥凹や間隙の意味である。このツボが鼻の下、口唇の上にあり、鼻はものの臭いを嗅ぎ、口はこれを食べるところであることから、禾りょうと名づけた。

【別名】
長頻、長頬、

【位置】
鼻孔外縁の直下にあり、水溝穴と並ぶ。

【解剖】
上唇挙筋の止端、上顎骨の犬歯か部にある。
顔面動・静脈の枝である上唇動・静脈がある。
三しゃ神経第2枝の下枝と顔面神経が分布。

【主治】
牙関緊急、鼻出血、鼻閉塞による嗅覚減退、口のゆがみ。ツボの話-110307_0746~0001.jpg
【由来】
昔、指4本を並べたときの長さを「扶」といい、その長さは同身寸でほぼ3寸にあたる。「突」は高くもり上がった場所を指す。このツボは、喉頭隆起の側3寸で胸鎖乳突筋の中間、頸動脈の縁にあるので、扶突と名づけられた。

【別名】
水穴

【位置】
側頸部にあり、喉頭隆起と水平の高さで、胸鎖乳突筋の筋骨頭と鎖骨頭の間にあたる。

【解剖】
広頸筋、胸鎖乳突筋がある。
外頸動脈の分枝。
大耳介神経、頸横神経、小後頭神経および副神経が分布。

【主治】
咳・喘息、咽頭痛、突発性言語障害。ツボの話-110303_0039~0001.jpg
【由来】
昔の煮炊き用食器の一種である「鼎」は、独特の外形をもち、両耳がついた3足のものである。球状の頭が上にあるさまを「天」と表現し、両側に2つの耳があり、さらにこのツボの両側に一つずつある筋突起と、大椎の突起(第7頸椎棘突起)を加えると3足に似た形であることから、これを天鼎と名づけた。

【別名】
天頂

【位置】
鎖骨上かの上にあり、扶突穴の下1寸で、胸鎖乳突筋の後縁にあたる。

【解剖】
胸鎖乳突筋の下部後縁にあり、浅層には広頸筋、深層は中斜角筋の起点。
外頸動脈。深層内側には、内頸動脈。
大耳介神経、小後頭神経、副神経が分布、深層には横隔神経が分布。

【主治】
咽喉部の腫脹、突発性の言語障害ツボの話-110303_0039~0001.jpg
【由来】
巨骨とは鎖骨の意味である。肩端にあって、荷をかつぐ時この骨に大きな力がかかることから、巨骨というのである。

【位置】
鎖骨肩峰端と肩甲棘との間で、肩鎖関節の内側後方の陥凹部。

【解剖】
僧帽筋と棘上筋の中にある。
深層には肩甲上動・静脈がある。
鎖骨上神経の後枝、副神経の枝が分布しており、深層には肩甲上神経がある。

【主治】
肩痛、上肢の屈伸困難。ツボの話-110301_0013~0001.jpg

仲間由紀恵さん主演の「テンペスト」 出演者の方が、治療院に指圧治療に来ています。

先生もよろしければとの事で、TBSのある赤坂サカスへ行って来ました。赤坂ACTシアターで上演されている「テンペスト」最高です!
ストーリーの面白さと出演者の個性のキラメキを感じました。上演後は観客総立ちです。

舞台が終わり関係者口から楽屋へWWEのプロレスラー ヨシタツ選手も大好きだという「熟成 黒ニンニク」を差し入れて来ました。ツボの話-110228_1228~0001.jpg

素晴らしい舞台をありがとう!

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 私 芳原指圧が新日本プロレスの“荒武者”後藤洋央紀選手と稽古をしている養神館合気道には約1年間、本格的に合気道に専念する専修生コースがあります。

専修生コースには 警視庁専修生と国際専修生があり、日々厳しい修業に励んでいます。

その国際専修生もこの2月で終了です。稽古や指圧治療で大変、仲良くなるのですが、皆さん 国に帰ってしまいます。
イギリス出身のアンディさん。ツボの話-110225_0809~0001.jpg

オーストラリア出身のベンさん。
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お元気で!
See you!
【由来】
「ぐう」は肩甲骨のこと。このツボは肩甲骨肩峰部の位置にあり、肩関節におこる諸疾患を主治するので、肩ぐうと名づけられた。

【別名】
中肩井、扁骨、扁尖、扁肩

【位置】
肩峰の前下方で、上腕を外転して水平にさせると現れる2つの陥凹のうち、前方の陥凹部にある。

【解剖】
肩峰と上腕骨大結節の間で、三角筋上縁の中央。
後上腕回旋動・静脈、胸肩峰動脈の分枝。
鎖骨上神経、腋か神経が分布。

【主治】
肩・上腕痛、上肢麻痺、風疹、頸部リンパ節結核、腋かリンパ節結核。ツボの話-110226_1538~0001.jpg
【由来】
「じゅ」は上腕内側のこと。このツボは上腕の三角筋の前下縁と上腕骨が交わるところにあり、肩ぐう穴と曲池穴をつなぐ線上にあるので、ひじゅと名づけた。

【別名】
頭衝、頸衝、ひ脳

【位置】
曲池穴と肩ぐう穴を結ぶ線上にあり、曲池穴の上7寸のところ、三角筋の停止部にあたる。

【解剖】
上腕骨のとう側。
三角筋下端の後縁で上腕三頭筋の外側頭の前縁にある。
上腕深動脈、後上腕回旋動脈。
背側前腕皮神経が分布。深層にはとう骨神経の本幹。

【主治】
肩・上腕痛、眼疾患。ツボの話-110220_0628~0001.jpg



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【由来】
昔、「里」には「寸」の意味があった。このツボは上肢にあり、肘関節の外側上顆から隔たること5寸であることから、手五里と名づけられた。

【別名】
大禁

【位置】
曲池穴と肩ぐう穴をつなぐ線上にあり曲池穴の上3寸のところ。

【解剖】
上腕骨のとう側、腕とう骨筋の起始部で上腕三頭筋の前縁。
とう側側副動脈。
外側前腕皮神経、内側の深層にはとう骨神経が分布。

【主治】
肘・上腕の痙攣拘縮・疼痛ツボの話-110220_0628~0001.jpg