こんにちは、東京都の行政書士 横田あずま です。
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フィリピンがらみのビザ申請が大変な理由 その2です。
事情2、行政の情報基盤(インフラ)、つまり、行政の情報管理体制がいまだ十分ではありません。
平たく言えば、役所がまだちゃんと住民の情報を管理できていないんです。
なので、手続きや書類集めが大変です・・・スムーズに書類が揃うこと自体が少ないかもしれません。
間違いもあります(なんで役所が間違えるんだ!と怒ってはいけません・・・)。
日本では当たり前のように正確な情報がすぐに出てきますが、それは世界的に見ればかなり珍しい方なのかもしれません。
例えば・・
(1)住民の個人情報の管理体制がまだ整備されていない。
徐々に過去の情報を電子化しているようですが、まだまだ電子化は進んでいません。
また、名前が同じ人が何人もいて判別もできない(個人を特定できない)ので、身分証発行がままならないようなケースもあります。
(2)これも、日本では考えられないでしょうが、フィリピンでは役所の書類が間違えている場合や判読できないような場合がごく普通にあります。
潰れている、かすれているなどの理由で読めない・読みにくい・・など
特に、バランガイ(日本でいう区のようなもの)が発行した証明書は非常に読み取りにくく、間違いが多いです。
そのため、市(日本の市のようなもの)や政府機関(フィリピン国家統計局NSOなど)発行の証明書であったり、宗教関係の書類(洗礼証明書など)も添付して、情報を補う必要がある場合もあります。
もちろん、提出書類は全て英語から日本語に翻訳しなければいけません。
(3)同じく、信用力が重要なはずの公共的な機関=病院などが発行する証明書なども不備が多く、間違えていることも多い・・
以上、とにかく、1枚1枚の書類について、「これは本当に大丈夫だろうか?」と疑いの目で内容をチェックしては、修正・訂正したり、追加で聞き取りをして情報を補充したりして、ちゃんと入管に読んでもらい、ちゃんと評価してもらえるように、丹念に1枚1枚づつ修正・訂正・補充していく必要があります。
もしも、何の加工もせずに そのままで出してしまえば、入管としては出されたものだけで判断しますので、「書類や情報の意味が分からない=その書類や情報は評価されない=存在しない扱い」となります。
立証したつもりが立証したと評価してもらえないのです。おのずと不許可リスクは上昇してしまいます。
非常に理不尽で冷たいのですが、これが入管の審査の現実です・・
翻訳にしても、単に出生証明書などを翻訳して提出すれば済む、というものではなく、書類を読んだ入管職員の疑問にちゃんと答えられるように 各種の書類を加工したり、説明書をつけて説明したりした上で、翻訳する必要があるのですね。
ケースにもよりますが、恐ろしく手間がかかり、緻密で正確な作業が要求されます・・
そのため、同業者でも「フィリピンは苦手」という方もいたりしますね。
ただ、僕の場合は逆に、あれこれ頭を使うのでけっこうやりがいを感じていて、大好きかもしれない(・∀・)
フィリピンは何かと大変な場合が多いので、お困りであればいつでもなんでも聞いてくださいね!