ネットで検索してみると、貸しボートで魚探を使う人は、振動子の取り付け方法をいろいろと工夫しているようです。

ステンレスやアルミのステーと、DIY用のバネクリップをくくりつけて自作している人が多いようです。自分もずっとその方法でしたが、持ち運びの時に、バネクリップ付きのステーがかさばるのが気になっていました。

貸しボートに魚探を付ける場合、自分にとっての使いやすさとは、

●着脱の容易さ:貸しボートに簡単に取り付け、取り外しができるか。
●動作安定性:魚探として安定して動作するか。
●携帯性:持ち運びのときにかさばらないか
●耐久性:何度も繰り返し使えるか。
●コスト:安上がりか。

あたりがポイントです。最近再びネットで検索してみたところ、次のような方法がみつかりました。

①自作ステー方式
②フロート方式
③水袋方式
④入れ歯安定剤方式

先日の釣行で、②~④を比べてみましたが、その結果、自分の判断では次のようになりました。


振動子の比較


①自作ステー方式

振動子ステー型

家にあった何かのステー(アルミ製、60cmくらい)にバネクリップを蝶ナットと結束バンドで取り付けたもの。制作費約500円(バネクリップとナット類)。手漕ぎくらいのスピードでは、安定性はばっちり。1年半くらい使用しているが、全く問題なく使えている。バネクリップと振動子取付パーツの方向がねじれているせいで、余計かさばるように感じるのが難。

②フロート方式

先日のブログで紹介した、コスト0円で製作。
試用してみたところ、動作は問題ないが、移動中は引っ張られ少々不安。輪ゴムで止めていただけだったのが悪いのだが、移動中に気がついたら輪ゴムがすっぽ抜けて、ビート板が紛失してしまった。

③水袋方式

振動子水袋型

これは意外に良かった。レジ袋に海水を入れて、振動子を包むように入れて船底にぺったりとおいたのだが、深度は振動子を水中においた時と変わらない値を示した。難点は、水温が正しく表示されないこと(当然だがレジ袋内の水温を測ってしまう)、振動子の向きを固定するのに工夫が要ること。振動子を固定することを事前に気づかず、今回は応急処置として、鈎外し用の小さなラジオペンチに振動子を輪ゴムでくくりつけてレジ袋にいれたのだが、不用意にラジオペンチの先端でレジ袋に穴を開けてしまい、すぐに使えなくなってしまった。

④入れ歯安定剤方式

振動子タフグリップ型

魚探の画面で海底の表示が薄くなってしまった。感度が低下しているように見える。残念ながらこれでは魚探本来の機能が発揮できない。思ったよりしっかりと貼り付いていたのに残念。また、1回当たりのコストもかかることも残念。950円くらいのチューブで、4、5回使えるくらい、1回当たり200円くらいだが。水温が測れないことも弱点。
ボートの底のくぼみのうち、ともの方の中央のくぼみに固定すれば、感度は良くなったのかもしれない。次回もう一度試してみよう。


というわけで、自分のなかでは、③水袋方式が総合的に最もよさそう、という結論になりました。そこで、水袋方式のいくつかの難点を解決するために、さっそく次のように改良してみました。

まず、振動子を安定して正しい向きで置けるような細工。


ホームセンターで、10cm四方、厚さ1cmのゴム板を購入(約200円)。これに振動子がはまるような切り込みを入れました。ゴムの重みと柔軟性で、簡単に着脱でき、しかもおいた時に安定することを期待しています。

ゴム板に振動子を取り付けるとこんな感じ↓。


これを海水を入れたレジ袋に入れて、巾着のように上を縛れば完成。

一方で、水温が正しく測れない弱点があるので、フロート方式の良さも考え、改良版フロート方式も作ってみたのがこちら↓

振動子木製フロート型

15cm四方、厚さ5mmの板に振動子取付金具を蝶ナットで固定しただけ。板は家にあったので、材料費は蝶ナットのみ、100円以下。


次回の釣行では、この水袋方式、改良版フロート方式、それに、入れ歯安定剤方式で固定位置を”とも”中央にしたもの、の3通りで使い勝手を比べてみるつもりですが、そんなヒマがないくらいの活性を期待したりなどなど、妄想がまた膨らんでいます。

土曜日か日曜日なら風もなんとかなりそうか?

20140503天気図