こんな恐ろしい思いをしたのは久しぶりだ。未だに震えが止まらない。
朝の支度を終え、さて髪の毛でもと洗面所に入る僕。いや、入ることは出来ない、出来なかった。
あいつが。
特大のGが。
そこにいた。デデーン
恐怖を認識し固まる僕、気配を察し固まるG、お互いの心と体が刹那通じあったかのように同調、僕はGを、Gは僕を、五感全てで感じとろうと、もう初恋の人が隣に座った14の頃の様、あぁあの子は元気にしてるのかしらんとにかく。
現状を打破せねばならない。とりあえず記念に写真を取る。からの退避。
その場を離れ一息、とりあえずブラックキャップ買わなきゃ、あれが一番効果あるらしいからねうんうん、
うん、
うん、
やっぱアレ放置しておく訳にはいかんよなーーー
やーだーーーーこーわーいーーーよーーー
新聞紙を握り締め舞い戻る僕、今思えばなんて古典的な武器、気が動転してるのです、ドキドキ、もう、いなかったら、しょうがないよねー、諦めちゃうよねー、
|・д・)チラッ
癶(癶;゚ё゚;)癶
「お帰り!!」
「ごめんごめん待ったー?」
「ううん全然大丈夫だよ!」
そのまま帰ってくれてもよかったのに。
僕と再び出会った昂りから、柱をゆっくり登るG、いや、真横からじっと見つめるのなんて初めてだけど、アイツの姿ってマジ宇宙人、テラフォーマーズ、泣ける、気持ち悪い、でもここで僕が頑張らないと、未来の僕がもっと辛い、よし!
びたーん!
やすおのこうげき!
Gのからだは、ばらばらになった!
うぉぉぉぉーーーいぃぃ普通に死ねよぉぉぉバラバラになってんじゃねぇよバカ野郎ーーーーふざけぇんなぁぁぁ!!!
そのバラバラ殺G事件の死体処理を泣く泣く済ませ、ワタシは今日も劇場に向かうのでした。はぁふん。