求めるところに愛はない。 | 決して彼等のようではなく

求めるところに愛はない。

またちょっと時間が開いてしまいましたね。
お久しぶりです、こんばんは。

先日NHKにて放送された「にっぽん紀行「名もなき女たち~愛をめぐる旅~」、
ご覧になったでしょうか?

現在のポルノ・ホスピタルにコメントを寄せている各地にいる数名の女性を実際に取材し、
リアルな日常からその心情を探り、世相をあぶり出そう、そんな内容でした。

番組で取材に応じた女性たちは、大なり小なり人生に躓いている人たちでした。
いや、人生というにはまだ早すぎる若い人たちばかりで、
今の日本の「社会」に躓いた、と言い換えたほうがいいのかもしれません。


そんな女性たち、皆さんにはどのように映ったのでしょうか?


そこに映し出された女性たちは、どこか自分を愛せず、傷つき、
そして社会から放り出された人たちの様に見受けられます。



・社会からはみ出す人。

いつの時代も「社会」は何かしらの問題を抱えていて、
それに対処できずに、はみ出しそうになる、あるいははみ出してしまった人は必ずいました。
しかし、そうした人たちに対して世間は冷たい視線を浴びせつつも、
本人の行動次第ではリベンジのチャンスが、かつてはいくらでもあったものです。
それだけの「器」が日本の社会にはありました。

しかし、今の日本の社会は「器」そのものが小さくなっていて、
社会をはみ出した人というよりは、
そこに入りきれずにあふれてしまったという、
かつてとは本質が異なる人たちが多いという印象です。
世間は、冷たい視線を浴びせることは少なくなった様に見えますが、
実際は無関心、言い換えれば無視を決め込んでいるように思えます。
そして社会の器そのものが小さくなっているから、
リベンジするにもキャパオーバーで入る余地が少なく、どうにもならずもがき苦しむ・・・。
不器用ながらも普通に生きていきたい人たちが、それだけでは受容してくれない社会・・・。

確かに、かつてないほど生きるのが難しい時代だとは感じます。



・やりきれない気持と、どうにもならない歯がゆさ故・・・。

そんな状況で自分の存在価値が希薄になった人たちが、
自分の存在価値を問うために、
あるいは、現実逃避や憂さ晴らしといった気分発散のためにポルノ・ホスピタルへ書き込む、
そんなところでしょうか。



・飯島愛がブログに綴ったこと。

彼女がポルノ・ホスピタルで綴っていたことは、
そこに書かれた文面以上でも以下でもないと思います。
自分が「公人」であることに対する配慮以外で、
特別思慮深く書いた記事は、ほとんど無いと言ってもいい。
その時の気持ちや思いを徒然なるままに書いていたんですよ、愛殿は。
書きたいことを書きたいときに書く。それこそ日記の様に。
そして、それに対する読者のコメントで反応を見て楽しんだり、参考にしたり、
時には自分自身の励みにしたり、勉強したりする。

ポルノ・ホスピタルは、愛殿にとって自分のアンテナのような存在だったと思えます。

ただ、プチメやコメントで寄せられたことに対しての返信的な、
メッセージ性のある記事はいくらかはありました。

それだけです、愛殿が書いていたことは。

しかし、その徒然なるままに書かれた記事の中に、
実に頷けるものがあったのも事実です。
そこを読み取っていた人たちには、励みになったり、勇気づけになったのではないでしょうか。
それを読み取り、飯島愛が好きで、その生き様を尊敬したり憧れたりするのならば、
今のような空気のコメント欄には書き込まないと思います。
現に、愛殿が生前のポルノ・ホスピタルのコメント欄を賑わせていた常連だった人たちの書き込みは、
まったくといっていいほど見なくなりました。
今のコメント欄に訪れる人は、ガラッと変わってしまった感じです。

愛殿が亡くなってから、ポルノ・ホスピタルのコメント欄の雰囲気は、
まったく変わってしまいました。
それまでは和気あいあいとした空気が流れていましたね。
酷い荒らしもいましたが、それを含めて愛殿は甘受していました。
まれに発狂していましたが(笑)。


愛殿の生き様に憧れるなら、「行動する」こと。

愛殿は、自分がピンチに陥ったとき、その行動力で乗り越えてきました。
自分の持つ最大限の物を使って。あらゆる情報を集め、使えるつては使って。

そして「諦めない」こと。
生前愛殿がよく言っていた言葉です。
あきらめたらそこで終わり。あきらめない限り希望は繋がるのです。

その意思を読み取った人達は、ポルノ・ホスピタルから卒業していったんじゃないかと。


・求めるところに愛はない

先にも書いた様に、今という時代は、生きるのが本当に大変だと思います。
勝ち組負け組みがはっきりし、負け組みになると這い上がるのが非常に難しい。
しかし、絶対に這い上がれないということはありません。
どこかに光明があるはずです。

諦めずに行動することです。

今一度、ポルノ・ホスピタルを読み返して欲しい。
そこに書かれた彼女のポリシーやメッセージを、どうか読み取って欲しいと思います。


愛は、求めに行っても、そこには決してありませんよ。
なぜなら、愛は分け与えて初めて感じることができるものですから・・・。