植物図鑑 (幻冬舎文庫)/幻冬舎

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この小説、主人公は20代後半のOLです。

ある夜、家に帰ると家の前に、捨て犬のような”彼”が行き倒れてる。

その捨て犬はちょっとイケメンで、主人公は酔ってたこともあり、この犬を拾ってしまうのです。



この捨て犬が、もの凄く家事が上手い。

特に食事が素晴らしく、主人公はこの捨て犬を飼い続けることになるのですが・・・・



有川さんの得意なラブコメものですが、この本の読みどころは、捨て犬の”イツキ”が作る(料る、と表現されています。)野草料理です。



この本の初めのページに様々な草花の写真が載せられています。

最初は、綺麗だとは想いながら、いったいなんのこっちゃ、というのが感想です。


でも、本を読み進むうちに、この草花が愛おしくなってきます。



私はフォレスターですから、植物には特別の想いがあります。

ただし、フォレスターとして重大な欠陥があります。

植物の名前が覚えられない!!(苦笑)



そう言えば、若い頃ヤン坊は飛騨高山に住んでいました。

通算8年以上



大切な仕事に山林調査があります。

私の林業の先生の源三さんが一緒に行く時、季節によっては源三さんから指示があります。

「弁当は白い飯だけ!」

と!



朝早くから山で調査を始めるのですが、まず最初に沢に缶ビールを沈めておきます。

そして、半日調査をしていったん山を下り、火をおこして鍋でモツを煮込むのです。


山の中でのモツ料理だけでも凄いのですが、更に午前中の調査で見つけた野草を、鉈でばさばさ切りながら鍋に加えるのです。

沢で冷やしたビールを飲みながら、野草のたっぷり入ったもつ鍋で白いご飯を掻っ込むそのうまさと言ったら!!!!



ちなみにその時の野草のほとんどは覚えていません。(ごめんなさい。植物の名前が覚えられない(笑))


かすかに覚えているのはウドとトウキチロウです。

トウキチロウは本当は確かキノシタとか言うのですが、源三さんが木下藤吉郎から、トウキチロウと言ってました。



この本に出てくるイタドリもあったような気がするのですが・・・・

思い出せません・・・・



この本を読んだら、道を歩く時に絶対に道ばたの雑草が気になるはず!