フリーター、家を買う。 (幻冬舎文庫)/幻冬舎
¥680
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大好きな有川浩さんの本です。
文庫化されるのを、本当に我慢しておりました。


フリーターの主人公が家を買うために、仕事を得る、と言う話で、フリーターでも家が買えると思った人は、残念でした。

実は、ヤン坊はフリーターでも家が買えるのかと期待しておりました。(笑)


でも、お話はいつもの通り大変面白かった。

主人公はお金を貯めるために、アルバイトで工事現場で働くのだが、その後働きが認められて・・・・・

 って、ネタバレじゃん。

ご免なさい。


現代の若者の、「自分探し」的な仕事探しの価値観を、やんわりと修正してくれたり、エリートにありがちな現場軽視、現場労働者蔑視を厳しく批判していたり。

フォレスターである私は、サラリーマン生活をほとんど現場で過ごしてきたから、今では非常に納得できる。

そして、大学卒業後、就職直後の自分を思い出して強烈に恥ずかしくなった。


有川さんの視点は鋭く、厳しく、そして優しい。