ヤン坊のブログ-塩の街


萎えた心にベホイミかけて、読んだ本の紹介です。


有川さんの処女作だそうです。

作者はあとがきで、拙い、と仰っています。

でも、「書きたいように書こう」と思った、とも仰っています。


私は、常に処女作というのは、その作者の本質が書かれていると思っていました。

どんなに拙くとも、その作者が「持って」いれば、もう、そのあとは楽しみです。

そう言う意味でも、作者が感じるほど拙くはありません。


発表順序で言えば、「塩の街」「空の中」「海の底」だそうです。

私は、この3部作が処女作だと思います。


この「塩の街」はライトノベル(ラノベと言うらしいですが)として書かれたそうです。

ラノベがどういう意味かはわかりませんが、この本の中でその痕跡を求めるなら、秋庭と真奈の恋です。


純文学、中間小説、大衆文学、こんなカテゴライズは、私は嫌いです。

面白い本は面白い!