「空の中」を読んで、有川浩さんの、この「海の底」そして「塩の街」「クジラの彼」の3冊を買い集めました。
早速、「海の底」を読了!
(千葉駅を出たところにある、千葉市ではもっとも良い本屋さんが、ビルの改修工事で休業しており、結局3軒の本屋さんをまわって、集めることができました。)
有川さんくらいになると、「空の中」と「海の底」のどっちのできが良い?なんて言葉は、要するに読者の好き嫌いを言うようなものでしょう。
どちらも良いです。
(・・・と、手放しでヤン坊は褒めます。・・・ところで、「手放しで褒める」という慣用句はいったいどこから来たのでしょうねえ?あとでウィキペディアで調べてみます。)
「空の中」でもそうだったのですが、この「海の底」でも、結構たくさんの人が死にます。
それほどの大事件が起きてはいるのですが、嫌悪感無く、逆にドキドキして、楽しんで読めます。
こんな大事件の中で、主に描かれる登場人物たちは、それぞれ様々な形でハッピーエンドを迎えます。
そんな、ちょっとした(読む人によっては大きく感じる)矛盾を、この話の中での、小さなラヴストーリーの結末が、説明しているような気がします。
もちろん、ヤン坊の深読みです。
好きな本を読み終わった時に、いつも感じるちょっとした喪失感を、今回は、まとめ買いしてまだ残っている、2冊の有川浩作品が慰めてくれています。