この本は3年前に出ている。
それなのに、何故今まで気がつかなかったのか?
しかも、セコイ私が買える文庫本なのにである。
オーストラリアから帰ってきて、千葉市に住み始めて3年になる。
千葉市に住むのには良いことと悪いことがある。
良いことは、東京の西の方に較べると住まいがとても安いことだ。
悪いことは、良い本屋が少ない。
私は、千葉市には良い本屋が少ないから、住まいも安いのだと思う。
有川浩さんは、「図書館戦争」が有名で、文庫になったら読もうと思っていた。
最近、「阪急電車」を文庫で読んで、ますます読みたくなっていた。
そして、この本をわずか数日前に”新発見”をしたのだ。
何故、3年もこの本を見過ごしていたのか?
とにかく、市内の大きな古いタイプの本屋さんでこれを見つけた。
大きな、と言っても、雑誌ばかりで、翻訳物の文庫の量は、私の蔵書より遙かに少ない。
(千葉市の本屋で、私の蔵書よりたくさんの翻訳物を置いてある店は皆無だ。)
あまり、良い物はないなあ、と思いながらふと角川文庫の棚を見ると、有川浩さんの本が3巻並んでいた。
全て買おうと思ったのだけど、本当にセコイ私は、この「空の中」1冊だけ買ってきたのだった。
読み終わって失敗したと思った。
3巻全て買ってくるべきであった。
とにかく良いのだ!
登場人物が皆良い!!!
若き女性パイロットがすてきだ!!!
若い技術者がすてきだ!!!
最高なのは宮じいである!!!!
最近のSFは、小難しくていかん!と言っていたのに、
日本の女性作家がここまですてきなSFを書いている!!!
いやあ、うかつであった。
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何故この本を読むのに3年も待たねばならなかったのだ!?
千葉市の本屋のせいである。
いや、安い住まいを探した、私のセコさのためか!?