あいのブログ

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薬王寺アイクリニック オフィシャルブログ。

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 8日は母の誕生日でした。

 母は未熟児で生まれ、当時の医療状況ではとても生き延びられないと、周りは思っていたそうです。8月の気候があったればこそ保育器もない中で何とか育つ事ができたそうです。

 お祝いに美味しい料理屋さんでお食事でも、と考えたのですがあいにくの新型コロナで、妹も母も出かけたくないようです。しょうことなく家で家庭料理でお祝いという事にしました。せめて器は普段使わないものを出し、ハレの日らしくしてみました。

 将棋の藤井聡太棋聖が王手をかけた王位戦は、有馬温泉の有名な「中の坊瑞苑」で戦われました。この時の昼食を参考に作ってみました。(将棋はまったくわからないのに、勝負飯に目が行くミーハーです。)ご飯にかけたチリメン山椒は妹の手作りです。          

 

 デザートの冷やし汁粉に入れた蓬団子の蓬は母のお友達が春先に摘んで持ってきてくれたものです。茹でて冷凍していたものを使いました。 量はそれほどではありませんが、母は良く食べて喜んでくれました。固いものも大丈夫で、歯科の吉野先生に感謝で     す。                                                                                            

 

                                              

 後少しで今年も終わろうとしています。

 毎日があまり変わらないようでもありながら、過去を振り返ると変化の大きさに愕然としたりもします。昔のようにお正月だからと大げさな用意はしなくなりましたが、新しい年に向け少し準備もいたします。

 簡単なお節を注文し、90歳を過ぎて元気な母が作った黒豆、数の子、田作り、お膾、右奥はいつものフルーツケーキより少し手間のかかるグーゲルホップ、手前はお正月にかかせない花びら餅、並べてみると何とかお正月らしさが出てきました。

年の瀬に思う事

 

ある方のご親族から訃報が届きました。

眼の難病で長く苦しまれていましたが、気丈に独り暮らしをされ、来院される時はしっかりしたご様子だったため、まだまだお元気な事と思っていました。そういえばしばらく来院がなかったなと、フッと胸を突かれました。

眼科、特に町の眼科は、直接命に関わる疾患がほとんどないため、たまにそういうご連絡をいただくと、お元気な時の佇まいなど浮かんで、やるせない気持ちになります。

 

少し前に、以前勤務していたスタッフが二人の元気な坊やと一緒にクリニックに遊びに来てくれました。ナイーブな長男と、ママ似の次男坊、それぞれに抱きしめたいほどとても可愛いいのですが、環境が違ったせいか最初は大泣きされてしまいました。そのうち落ち着いてママの姿は追うものの少し遊んでくれるようになりました。

生命力にあふれた若い命は、私達も元気づけてくれます。

 

亡くなられた方への追悼の念と若い命への讃嘆と、世代が交代するのを目の当たり

にするような年の瀬です。