Vail初日 レースコースの情報収集
さぁ、ようやく現地入り出来ました~
先ず初日の作業は情報収集。
僕は海も川も、レースの時には必ず事前にコースを下見しています。
特に川の場合はこの作業が重要で、これ無しでは全く勝負になりません。
ラインの確認、細かい岩の位置、抜きどころ、etc
川は漕力よりも、どれだけ正確な情報を持っているか、叩き出したプランをどれだけミスなく実行できるか、ミスした場合どれだけロスなくリカバリ出来るかが重要。
漕力はプラスα程度なんです。
これは川の流れを計算した上で最速で下れる道筋の事です。川の流れは複雑です、様々な流速変化を踏まえる必要があります。
丸で囲った所には崩れた波があります。
それによって押し返される力に対してどういう動きで対応して行くか、常に先手で対応する事が求められます。
この場所は先ず右の波に振られないよう左で1漕ぎ、次は右の淀みに入らないよう右で一漕ぎ、最後に川の中央へ戻る為に右でもう一漕ぎ。どちらで漕ぐかを決めるのは僕ではなく川、僕はそれに従うだけです(^ ^)
青が川の流れ。それぞれの流れに対して何処を通るか、どういうプランでパドルを入れていけば速いのか、想定とトライを繰り返します。
丸で囲った部分は流れが速いけれど障害になる波もあります。
其処を通るか、避けて通るか、何方もアリ。自分が下す意思決定が全てです
ここもそう、2つ共ありです。
大切なのは何故その決定に至ったか。左のラインは障害物の影響少ないけれど流れは遅い、右はその逆。
安全に通過すべきか、リスクを冒すべきか。その時の状況で決定も変わります。
無理やり抜くと自分自身のラインミスを誘い、大きなロスに繋がります。
丸の波を境にラインが2つに分かれています。ラインが交錯しないこういった場所を予め把握し、スマートに抜き去ることが重要です。
リスクの少ない左ラインに対し、右は中央の波と右丸の淀みの僅かな隙間を縫わなければならない。その代わり直線的で先へのつながりも良く遥かに速い。Take it or not,自分次第です。
この橋は屈んで通過するのですが、通過したタイミングが分からず早く漕ぎ始めすぎて橋にグリップがヒット。
物凄い衝撃と共にヘルメットも橋を直撃し落水。腕が折れたかと思いました
それから通過中は横を見ながら橋の欄干の終わりを探すことに。
はやく下るよりも怪我をしないことの方が重要ですもんね。
こういった作業を経てレースプランが出来上がります。
どれだけそのプランにバリエーションを持てているかが勝利への確立に繋がるので、今日も1日行ってきます!!!