14月28日に日本政府主催で執り行われた「主権回復の日」を祝う行事で、安倍首相をはじめとする
参加者らが「天皇陛下万歳」を叫び問題となっているが、
これについて5月1日付の東京新聞は「沖縄住民に戦争の悪夢を思い起こさせた」と報じた。
同紙によると、かつて日本とは別の王国だったにも関わらず強制的に併合された経験を持つ沖縄では、この問題をきっかけに日本から独立を目指す動きが触発される可能性もあるという。
「(安倍首相らが)日章旗を背景に天皇に向かって万歳を叫んだことに対し、
沖縄県の住民は怒っている」と主張した。

 この問題で沖縄県の住民が過敏な反応を示す理由は、安倍首相が迷彩服を羽織り、戦車兵のヘルメットを斜めに被りナチス風の敬礼で右手を上げ「天皇陛下万歳」と叫んだ事により、
第2次大戦中に起こった沖縄での集団自殺事件などの悪夢を思い起こすからだ。
当時、米軍が沖縄に上陸した際、現地では10カ所以上で1000人以上の住民が「天皇陛下万歳」を叫びながら集団自殺したことが知られているが、
実際に事件を目の当たりにした沖縄県の住民は「自殺は日本軍の強要によるものだった」と証言している。これに対して極右勢力及び戦争を知らぬ世代のネトウヨらは
「住民の自発的な自決だった」「日本人の崇高な精神を示す誇り高い出来事だった」などと主張している。第2次大戦当時、沖縄は日本で唯一、地上戦が行われた場所であり、民間人の死傷者数は10万人以上に達している。
普天間は静かな街だった。そこに有る日米軍が押し寄せ、「基地を作るから立ち退け!」と反対する住民は虐殺され焼かれ川に流されたという。
また闇から闇へと葬り去られた事件として「沖の○島」事件がある。米軍基地より漏れた毒ガスが地域住民をほぼ全滅させた。日本政府と米国の協議の結果、「無かったことに」。本土より新しい住民が入植し、事件を知る島民は居ないという。それだけではない、沖縄県民はこのように本土からのヤマトんちゅと住民がすり替わったケースが結構あるのだ、これが日本によるものか米軍による虐殺?によるものかは定かではないが。
当時敗戦国日本の元国民、米国占領下、日本に帰属さえ出来ればこのようなことは許されまいと、元々別王国でありながら米国よりははるかに民族的に近い日本国への帰属を望んだのだ。
そこも極右勢力やネトウヨが「日本への帰属を望んでいたくせに反日活動をするいやらしいカネ目当ての沖縄人」などと非難するが所詮別王国、そのような差別意識が沖縄の被った被害が本土人(大和人)に通じるはずがなかった。「中国が攻めてきたらこれ以上の被害をうけるぞ!オスプレイもパトリオットも歓迎すべきなのに沖縄土人が!お前らは本土人いや真の日本人の盾になるしか存在価値は認めない」の極右勢力&ネトウヨの声。
もう沖縄は独立か独自に中国と和平を結ぶしか生き残る道はないのではないだろうか。日本のチベットと呼ばれる沖縄。中国がチベットに対して行なっていると言われる迫害行動が対中政策に対する日米の正義といわれる。しかしその日米が沖縄の人々にやったことが果たして中国がチベットにしたことよりも「大したことがない」のかどうか真の日本人なら思いやるべきではないだろうか