ゼネコンでマンションを造り、
デベロッパーでマンションを企画販売まで担当した、
マンション建築のプロによる住宅診断!
こんにちは。
東京マンションインスペクター代表の亀田です。
いよいよ新築マンションの内覧会シーズンが始まりました。
既にご希望の重なる日が発生しておりますので、
内覧会の同行を希望される方は、
早めにご連絡を頂いた方が良いと思います!
予約状況はこちらでご確認下さい!
http://tokyoinspector.com/?page_id=2099
それでは、本日も【マンション傾斜問題】と【杭データ偽装】の件、
5日目となります。
里中さんから頂いた杭工事に関する図面などをチェックしましたが、
頂いたのは構造図の中の【杭伏図】でした。
これは計画図なので、
実際の杭の状況は分からないのですが、
それでも、我々が見れば分かる部分もありますので、
少しでもご安心頂ければと思い、
簡単にまとめてメール返信しました。
----------ここから----------
こんにちは。
メール拝見いたしました。
こちらの資料から分かるのは、
1.現地でボーリングを一ヶ所行い、
2.地盤から7mの深さで支持層(礫層)が出ている。
3.水は2.5mで出てきている。
4.杭の種類は●●●工法という既成杭(大臣認定工法)
http://www.kuikouhou/●●●
5.杭径600ミリ 全体で34本
で計画された。
と、ここまでです。
いわゆる設計図(計画図)なので、
残念ながら実際に打たれた杭の状況などは、
分からないです。
なお、この工法の選定理由として推測しますと、
1.都心で
→騒音などに配慮
2.あまり大きな敷地でなく
→近隣近くまで打つので小型機械が必要
→敷地に余裕が無いので現場打ち杭に必要な資材置き場がない
といったところだと思います。
(それとコストや工期も当然考えていると思います。)
ボーリング調査については、
出来れば2箇所は欲しいところですが、
もともと他の建物が建っていて、
ボーリングをするスペースが取れなかったのではないでしょうか。
都心の建物だと仕方のないことかなと思います。
また、複数とれていないので、
もしかしたら近傍データといって、
敷地周辺のボーリングデータを参照しているかもしれません。
多分里中さんがお知りになりたかったのは、
実際の杭がどのようになっているのか、
また、その杭は適切に施工されているのかだと思います。
しかし、それらのデータは売主か施工業者が
保管しているのではないかと思います。
場合によっては管理会社かも。
また、それらデータを見て分かるのは、
適切に資料がそろっているかどうかは判別できると思いますが、
実際に土の中の杭が健全かは分からない事です。
※資料がそろっていれば、それだけ信用できる事にはなりますが。
もしも、これらについて、
可能な限り詳細な情報を知りたいとお望みでしたら、
マンションの管理組合が主体となって、
売主に情報開示を求めるのが適切なのではないでしょうか。
あとは信頼関係に基づいて、
ご判断される事だと思います。
ご不明点ございましたらご連絡下さい!
亀田
---------ここまで--------
一般の方が見てもさっぱり分からない図面ですが、
我々がみると、ある程度状況が分かります。
これは仲介業者さんではほとんど分からないでしょうから、
インスペクターなど建築のプロを使う利点だと思います!
専門家のご指摘がなければ、
それすらも私には分かりませんでした。
計画書から分かることをご丁寧に
里中
-------ここまで--------
そうですね。
このような問題が起きるのは良くない事ですが、
しかし、問題があると我々の出番が多くなるのは確かです。
難しい立場ではありますが、
少しでも皆さんのお役に立てればと
これからもがんばって活動して参りたいと思います!
さて、この後、
いよいよ建物引き渡しという事で、
改めて来日された里中さんよりメールを頂きました。
杭工事関する資料など、
何処まで情報を取得できたのか心配でしたが、
やはりとても行動力のある里中さん。
かなりいいところまで迫っていました。
この行動力が私も力になりたいと思わせる点なのですが(^_^;)
にしても、どうしても限界はあるようです...
-------ここから------
ご無沙汰しております。
残念ながら、ほんの氷山の一角に過ぎなかったようで
---------ここまで--------
一般の方が見てもさっぱり分からない図面ですが、
我々がみると、ある程度状況が分かります。
これは仲介業者さんではほとんど分からないでしょうから、
インスペクターなど建築のプロを使う利点だと思います!
私もそうですが、特にゼネコン出身で、
現場管理業務経験がある方でしたら、
かなり心強いでしょう。
このメールの後、
里中さんからご返事がありました。
-------ここから-----
このメールの後、
里中さんからご返事がありました。
-------ここから-----
亀田さま
お忙しい中、計画書のデータを
見て下さりありがとうございました。
専門家のご指摘がなければ、
それすらも私には分かりませんでした。
計画書から分かることをご丁寧に
教えて下さって恐れ入ります。
基礎工事の建築業者による数字の改竄などが
他でも絶対ないかは、確かに知る由もありませんが、
基礎工事後のデータも
こちらに開示して頂けるか引き続き問い合わせてみます。
他でも絶対ないかは、確かに知る由もありませんが、
基礎工事後のデータも
こちらに開示して頂けるか引き続き問い合わせてみます。
そして引き渡し以前に、
私達が出来るのは、ここまででしょう。。
私達が出来るのは、ここまででしょう。。
それにしても、益々、亀田さん達インスペクターのお仕事が
より重要になる時代が直ぐ近くに来ていますね❗️
より重要になる時代が直ぐ近くに来ていますね❗️
今後のご活躍を改めて心より
お祈りしております!!
里中
-------ここまで--------
そうですね。
このような問題が起きるのは良くない事ですが、
しかし、問題があると我々の出番が多くなるのは確かです。
難しい立場ではありますが、
少しでも皆さんのお役に立てればと
これからもがんばって活動して参りたいと思います!
さて、この後、
いよいよ建物引き渡しという事で、
改めて来日された里中さんよりメールを頂きました。
杭工事関する資料など、
何処まで情報を取得できたのか心配でしたが、
やはりとても行動力のある里中さん。
かなりいいところまで迫っていました。
この行動力が私も力になりたいと思わせる点なのですが(^_^;)
にしても、どうしても限界はあるようです...
-------ここから------
亀田さま
ご無沙汰しております。
こちらは急に寒くなってきたそうですね。
お変わりございませんか?
前回はメールで杭打ちの件でお手数お掛けいたしました。
貴重な専門家のご意見を伺えて助かりました。
残念ながら、ほんの氷山の一角に過ぎなかったようで
問題は今もじわじわと広がっていますね。。。。
つづく
つづく