囲碁将棋とIT | xyavのくしゃくしゃブログ

囲碁将棋とIT

将棋の藤井棋士の活躍は非常に有名ですが囲碁も若手棋士が活躍しているようです。


頭脳の勝負ですので若さが強みになるのかもしれませんが、コンピューターの発達も見逃せない気がします。


将棋は盤のマスの数が囲碁より少ない影響もあるのか、早くから人間より人工知能の方が強くなり休憩をとって AI に答えを聞いたのではないか、という疑惑の騒動などもありました。


そしていよいよ囲碁も互角か、または PC の方が人を上回り、若手はそれを研究して強くなっているらしい、と言うか、分かりやすく言えばコンピューターに教えて貰っているというのです。


恐らく従来はベテランの先輩に教えて貰わなければ強くなれなかったと思うのですが、その先輩たちがダメだ、と言っていた戦法を人工知能が覆してより最善の手だと言い始めていたりします。


勝負の世界ですのベテランもこれを無視できず、古い戦い方を捨て AI による新しいやり方を覚えなければ勝てないのですから、若手やベテランを含むすべての棋士の師匠は PC という状態になってきました。


囲碁将棋の世界で出現したこの状況は特殊なように見えますが、実はすでに様々な仕事や家庭生活などにも実際に起きてきているように見えます。


例えば孫が熱を出した、さてどうするか、本来は親や祖父母が歳の功で対処の方法を知っていたのですが、いまはスマホで検索して出てきた答えに従う、というようになったりします。


仕事の現場で先輩に言われたことと違う結果が検索で出てくれば、そちらが正しいと感じてしまう。


またそもそもコンピューターやスマホの使い方に慣れている若者の方が先輩に教えているのが実態ではないでしょうか。


という事は既に人間は人間よりも機械を信頼しそしてある意味で指示され気が付けば支配されつつあるのだとさえ言えます。


競争に勝つことを求められているのは何も囲碁将棋だけでなく生活のすべての場面において勝ちを目指せば行きつく先はそういう世界になるのかもしれず、何だか恐ろしい気持ちがしてくるのです。