特別警報
以前に私の住んでいる所で特別警報が出たのですが、この新し
く始まった特別警報は都道府県単位で出される為、”差し迫っ
た感” は実は非常に低くなってしまっています。
ピンと来ないのです。
大きな災害が確実に起きる、と言われても、県内のどこなのか
を言いませんので、逃げる気になりません。
気象庁としても難しい所があります。
多量の降雨があり、そこで土砂崩れの発生する場合もあるが、
下流で氾濫する恐れもあって、上流と下流の両方の地域を纏め
て警告しようとすれば、より広い範囲に注意を喚起しなければ
なりませんし、さらに加えて河川は県境を跨ぎ、また雨雲も県
を超えて位置を変えていきます。
そして、災害と一口に言っても、それがどのようなモノかは誰
にも分からず、分からないままに兎に角注意を促す、これが特
別警報です。
従来の警報の上に作られた特別警報が出て、他の地域の人から
、”なぜ逃げずにのんびりしてるんだ” と批判されるのです
けれども、いざ自分の所へ出されてみれば対応は簡単ではあり
ません。
しかも、専門家と称する人の、”30回、40回空振りでも仕
方ないんだ” などという意見を聞けば、防災の為の生活では
なく、生活を優先する防災でなければならないのに、これが間
違いのもとだと指摘せざるを得ないのです。