人民の、人民による、、、 | xyavのくしゃくしゃブログ

人民の、人民による、、、

人民の、人民による、人民のための、、、


これは南北戦争で行われた、世界で最も有名なリンカーンの演説の一節です。


演説をしたゲティスバーグは天下分け目の戦いのあった所で、日本の関ヶ原は東西に分かれましたが、米国は南北に分かれていました。


この内戦での戦死者は18万人、太平洋戦争では9万人ですので、その大きな犠牲に対して大統領は国民を鼓舞しなければなりませんでした。


正義は自分にある、ということを強調するために使われた言葉だったのですが、同じ事が日本国憲法にも書かれています。


”国政は、国民の信託によるものであって、権威は国民に由来し、権力は国民の代表が行使し、福利は国民が享受する”


南北戦争で大きな犠牲が出た、それを前提にしたリンカーンの演説と、太平洋戦争で多大な戦死者が出た事を受けての日本国憲法と、成り立ちは同じで、そのようなときに国民と社会は新たな契約を結ぶ必要に迫られます。


それが大統領の演説であり、新憲法の制定でした。


米国内戦での演説が日本の憲法に書かれる、これほどの屈辱はないと思うのですが、これを300年前に言い当てたのがルソーです。