加藤陽子氏
加藤陽子氏は東大教授の左派的立場を取る歴史学者で、立憲デモクラシーの会呼びかけ人、共同代表。
今回のシリーズでは14回ほど、氏の著作を参考に現代史を振り返ってみます。
後藤健二さんがISに捕らえられた時、テロリストとは交渉しない、と言う政府の方針が伝えられましたが、それは米国も同じでした。
戦争とは、外交において相手国に譲歩を迫る為の実力行使なのですが、この場合は交渉をするのでしょう。
ところがテロとの戦いでは、問答無用で武力で制し、これを鎮圧すると言うのですから、犯罪者を取り締まる警察のような立場に立っている事になります。
これと全く同じ立場に立った、有名な言葉として近衛首相は、
”国民政府 (蒋介石) を相手とせず”
と1938年 (昭和13年) に言いました。
日本はそうして負け戦になって行くのですが、ではこれからの米国はどうなっていくのでしょうか。